スバル インプレッサ/XV、28万台をリコール 走行中エンジン停止のおそれも

スバル・インプレッサ(2018年)
  • スバル・インプレッサ(2018年)
  • 改善箇所(イグニッションコイル)
  • 改善箇所(ブローバイガス還元装置)
  • 改善箇所(ブレーキホース)

SUBARU(スバル)は10月17日、『インプレッサ』および『XV』のイグニッションコイルなどに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2016年10月3日から2019年3月22日に製造された27万9558台。

不具合箇所はイグニッションコイル、ブローバイガス還元装置(PCVバルブ)、ブレーキホースの3つ。

イグニッションコイルについては、エンジンコントロールユニット(ECU)の制御プログラムにて、エンジンが停止する際の制御が不適切なため、必要以上に通電することがある。そのため、イグニッションコイルの内部温度が上昇し、回路がショート。ヒューズ切れを起こし、最悪の場合、走行中エンジンが停止するおそれがある。不具合は116件発生、事故は起きていない。

改善措置として、全車両、イグニッションコイルを点検しECUの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。イグニッションコイルに損傷がある場合は、新品に交換する。対象となるのは、2016年10月3日から2019年3月22日に製造された13万7467台。

PCVバルブについては、材質特性に対する曲げ加工設定値が不適切なため、クランクケース接続部の耐久性が不足しているものがある。そのため、接続部の破損により燃焼室にエンジンオイルが浸入し燃焼、マフラーから多量の白煙が発生して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。不具合は30件発生、事故は起きていない。

改善措置として、全車両、PCVバルブを対策品に交換する。対象となるのは、2016年10月3日から2018年5月29日に製造された8万3227台。

ブレーキホースについては、ブレーキ圧に対する耐久性評価が不十分なため、ホース接続金具加締め部のシール性が不足しているものがある。そのため、ブレーキフルードがホース外層と内層の間に浸潤し、ブレーキホースが膨らむおそれがある。不具合は80件発生、事故は起きていない。

改善措置として、全車両、ブレーキホースを対策品に交換する。対象となるのは、2016年10月3日から2018年3月22日に製造された5万8864台。

いずれも市場からの情報によりリコールを届け出た。

《纐纈敏也@DAYS》

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