いすゞ、『D-MAX』新型を発表…ピックアップトラックを8年ぶりに一新

内外装を新デザインに

新開発ディーゼル搭載

高剛性と軽量化を追求

いすゞ D-MAX 新型
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いすゞ自動車は10月11日、新型『D-MAX』(Isuzu D-MAX)をタイで初公開した。およそ8年ぶりのモデルチェンジとなる。

D-MAXは、いすゞが海外向けに展開するピックアップトラックで、最大積載量は1トンクラスだ。1974年からタイで生産されており、世界およそ100か国に出荷されている。車名の「D」には、ディーゼル(Diesel)、直噴(Direct Injection)、デザイン(Design)、 耐久性(Durability)などの意味が込められている。

現行D-MAXは、優れた耐久性や走破性と、3種類のキャブ形状をはじめとする多彩なバリエーションを持つ。トラック本来の用途だけでなく、乗用車ユースの領域まで、幅広いユーザーのニーズに応えてきた。

内外装を新デザインに

新型はデザインを一新し、ウエッジの効いた分厚いボディシェイプでより強く、動きのあるシルエットを追求した。ヘッドランプには、Bi-LEDプロジェクターランプを採用し、シグネチャーランプとのコンビネーションで鋭い目つきを表現する。リアは、テールランプにダブルLEDエッジライトを採用した。リアバンパーには、インテグレートステップバンパーを装備している。いすゞ D-MAX 新型いすゞ D-MAX 新型

室内は、インストルメントパネル中央に9インチディスプレイを配置した。フロアコンソールの位置を従来よりも高く、ワイド化することにより、囲まれ感やコクピット感のあるインテリアデザインとした。シボや加飾などの質感も引上げている。より幅広い体格のユーザーに対応するために、チルトテレスコピック式コラムを採用した。

前席シートクッションに、低反発のMDIウレタンを採用し、長距離走行時の疲労低減を追求する。8ウェイパワーシートを設定した。全車にむち打ち対応フロントシートを装備する。ベルト装着を促すシートベルトリマインダーを採用した。クルーキャブは後席の形状を最適化し、居住性を引き上げた。Bピラーの開口部を前方に移動させるとともに、アシストグリップを追加し、乗降性を高めている。

新開発ディーゼル搭載

エンジンは、従来の「4JJ1」ディーゼルエンジンをベースに、新開発した排気量3.0リットルの「4JJ3」ディーゼルエンジンを搭載する。このエンジンは、250MPaの高噴射圧、電子制御VGSターボ、遮熱コートピストン、ダブルシザーズギアなどの採用により、高出力、低燃費、低騒音を追求した。最大出力は190hp/3600rpm、最大トルクは45.9kgm/1600~2600rpmだ。また、排気量1.9リットル の「RZ4E」ディーゼルエンジンも、変速比の最適化、制御の見直しにより動力性能の向上を図った。

6速マニュアルトランスミッションは、リバースへの操作性向上のため、プルリング方式を採用し、操作フィーリングも改良した。1.9リットルディーゼル用のオートマチックトランスミッションは、トルコンの小型化、ロックアップクラッチの広角化により、燃費やレスポンスを高めている。

4WD車には、アルミ製プロペラシャフトを採用し、軽量化を追求した。電磁式リアデフロックも採用する。トランスファーの改良により、2WDと4WD、HIGHとLOWの切り替え時間も短縮している。いすゞ D-MAX 新型いすゞ D-MAX 新型

高剛性と軽量化を追求

フレームは、断面の拡大、クロスメンバー配置の適正化、衝撃吸収特性の改良により、剛性や安全性を高めながら軽量化を実現した。ボディマウントをシアーマウントとし、操安性や騒音、振動を改善する。

ボディには、980MPaの高張力鋼板を採用し、強度や剛性を向上させながら、軽量化を追求した。390MPa以上の高張力鋼板の使用率は、従来の30%から新型では46%に高めている。

ボディ剛性を従来比で20%向上させるとともに、ルーフの強度も高めた。パッケージの見直しにより、レギュラーキャブ、スペースキャブ、クルーキャブの各キャブタイプともに、荷台長を延長している。

《森脇稔》

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