【MaaS】世の中の流れ、政治が盾になりルールを作る…MaaS推進議員連盟 幹事長 衆議院議員 山際大志郎氏[インタビュー]

【MaaS】世の中の流れ、政治が盾になりルールを作る…MaaS推進議員連盟 幹事長 衆議院議員 山際大志郎氏[インタビュー]
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レスポンス編集部では、今までに、国の政策や地方自治体、企業のMaaS担当者を招いてセミナーを開催してきたが、今回は、自民党が2019年5月に発足させた「MaaS推進議員連盟」より会長と幹事長に登壇いただくセミナーを企画した。単なる移動ではなく社会インフラとしてのモビリティやMaaSといった認識がされつつあり、政治の視点も加えて日本のMaaS推進を盛り上げていきたい。9月20日のセミナー開催に先立ち、講演者の事前インタビューとしてお話を聞いたのは衆議院議員でMaaS推進議員連盟の幹事長 山際大志郎氏だ。

MaaS推進議連、METI、MLIT、MONET。トップとのネットワーキングセミナーは9月20日開催。詳細はこちら。

MaaS議連は世の中の流れ

---;MaaSを推進する背景や理由は?
山際氏;MaaSを推進するか推進しないかの議論でなく、世の中の流れに対する環境整備が必要だと考えています。今世の中の流れに沿って環境整備をしないといけないと気づいている人でMaaS推進議員連盟をつくりました。推進していくためには何が必要か勉強し政策に結び付けていきたいと考えています。MaaSは社会のインフラとなってきているのではないでしょうか。

MaaS議連をつくった当初はそこまで先をみている議員は多くありませんでした。MaaS連盟会長の甘利明先生もわたしも経済界とコミュニケーションを密にとり、日本と世界経済にアンテナを張っています。MaaSは世の中を変える動きであると確認しており、国会で話し全体でコンセンサスをとる必要があると考えています。

可能性が無限大

---;現状のポイントは?
山際氏;MaaSの一番恐ろしい点、注意すべき点、おもしろい点は、“何が起こるかわからないこと”です。A地点からB地点の移動は物理的に見えています。しかしサービスは人々の知恵次第で、つまりビジネスの創意工夫が原動力で大きく変わる可能性があり、何が出てくるか分かりません。テクノロジーを使えば今までできなかったことも可能となります。今は大きな過渡期にあるでしょう。

MaaSの定義すらありませんし、何から何をMaaSか決め切れていません。何が起こるかわからないことを全体で俯瞰したい。

国交省的に考えればクルマ、飛行機、バス、タクシーを有機的につなげて効率のよい移動を実現するということだろう。個別料金を一体的に活用できるようにしようという発想になるでしょう。そこに“エンターテイメント”が加わるとどうなるでしょう。エンターテイメントすなわち“移動は生活そのもの”ですから。生活の移動をどう楽しむか。移動する間に寝るかもしれない。意欲的だがカラダが自由に動かない障がい者が高齢者も気兼ねなく外出できるようになるかもしれない。可能性は無限大ですから、移動部分に特化してルールをつくってしまうと硬直してしまう危険性があります。

電車、バス、タクシーなど個々の運賃体系を国交省が管轄しています。それならば3つの運賃を融通できるような運賃体系にするようにすればよいのかもしれない。すぐ迫っている未来のこととして必要なことです。しかしMaaS全体からいうと限られた一部分で、MaaSはもっと大きな社会の変革として捉える必要があるのではないでしょうか。ものすごいスピードでさまざまなサービスが登場してくるのではないでしょうか。われわれは次の段階として環境整備をしていく必要があると考えています。

すでにある規制を取っ払うことは政治がすべきだと考えています。政治でなければルールづくりや撤廃ができないので議員の責任だと考えています。できるだけ自由にひとりひとりの発想が具現化できる環境をつくりたいです。

“ブルーオーシャン” に飛び込んでみてはどうか

つなぐガジェット、スマートフォンなど情報通信技術の進展により、提供できることが不可逆的で付加級数的に伸びています。MaaSはブルーオーシャンです。まだ決まっておらず、今から作っていくことばかりです。しかし日本人の多くはルールがなければ動けない。

アメリカのサンフランシスコで起きていることは日本とは対極的です。新しいサービスはルールがないからやってしまえと、新サービスがたくさん生まれています。そしてそれらのサービスプロバイダーは市に止められてもユーザーが便利で利用したいと考えているのだからとやめない。そこでネゴシエーションがはじまり、事故が起こらないようにするにはどうしたらよいかといった環境整備が進み、あるべき姿をつくっていっています。

MaaSはブルーオーシャンだから飛び込んでみてはどうか。政治が盾になりますし、世の中にとって重要ならばルールをつくればよいと考えています。

MaaS推進議連、METI、MLIT、MONET。トップとのネットワーキングセミナーは9月20日開催。詳細はこちら。

《楠田悦子》

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