ヤフーは7月16日、Apple CarPlay対応するカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」のiOS版で、アプリ上では使えていながらCarPlay上では反映できなかった2つの機能を追加した。
「Yahoo!カーナビ」は2019年4月、要望の高かったCarPlayへの対応を果たした。しかし、この時点で対応できていた機能は「感覚で言えばアプリ単体の60~70%程度」(ヤフー)にとどまっていた。ただ、ヤフーとしては「Appleの承認にも左右されるものの、今後は可能な限りバージョンアップで対応していきたい」との方針を打ち出していた。
そして、今回対応した機能は2つ。一つが日常的に利用するお店や後日行きたい施設などを事前に「登録(キープ)」しておき、必要な時に簡単に呼び出せる「キープ」機能だ。CarPlayに対応したiPhoneを車載機に接続すると、iPhone上の「Yahoo!カーナビ」で登録した施設がCarPlay上で反映される。これにより、CarPlay上からキープした施設を目的地として設定できるようになったのだ。なお、キープした施設を表示できるのは最大12件までとなっている。
もう一つが高速道路を走行中の案内表示をより分かりやすい内容にアップグレードしたこと。もともと「Yahoo!カーナビ」の高速道路でのガイドは分かりやすいことで定評があったが、これがCarPlay上に展開されるといきなり最低限の表示しか行えなくなっていた。
そこで今回のアップグレードでは、車載機側のJCT(ジャンクション)やIC(インターチェンジ)出口の案内に、「通過するIC」や「サービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)」の情報を追加表示。これによって、走行している場所がどの辺りなのかを把握しやすくなっている。また、次の通過施設がSA/PAの場合は、施設内の情報をアイコンで表示し、ガソリンスタンドに至ってはブランド名が分かるロゴマークも表示する。
「Yahoo!カーナビ」は今年7月末に、アプリ提供5周年を迎える。これまでは車載カーナビに機能面で見劣りする部分があったが、ヤフーでは「これを機に機能の充実化を図り、より満足度の高いアプリにしていきたい」としている。