ダイムラー、自動運転部門を設立へ…10年以内にレベル4のトラック実現へ

ダイムラーの自動運転トラックの開発車両
  • ダイムラーの自動運転トラックの開発車両
  • 自動運転技術を手がけるトルク・ロボティクス社の本社とダイムラー傘下のフレートライナーベースの自動運転トラック
  • フレートライナー・カスケーダ

ダイムラー(Daimler)は5月29日、トラックに特化した自動運転部門を、6月1日付けで設立すると発表した。

今回の発表は、レベル4の自動運転トラックの10年以内の実用化に向けた取り組みの一環となる。現在の社会では、より安全な道路と、より持続可能な輸送ソリューションへの要望が高まっている。ダイムラーは、レベル4の自動運転トラックが、そのニーズに応えることができると見込む。

レベル4の高度な自動運転トラックは、24時間体制で車両の利用率を高めることで、効率と生産性を向上させる。夜間など交通量の少ない時間帯に走行できるため、ルート管理によって交通渋滞を回避できる。2015年から2050年までの間に、世界の貨物輸送量は2倍以上に増えると予想されているため、自動運転トラックの開発は重要なテーマになるという。

ダイムラーが6月1日に立ち上げるトラックに特化した自動運転部門は、「オートノマス・テクノロジー・グループ」と命名された。ダイムラーの自動運転開発のグローバル組織となり、全世界の専門知識やノウハウを結集させる。

ダイムラーは、オートノマス・テクノロジー・グループにおいて、高度な自動運転のためのソフトウェアを開発する。また、車両プロジェクトにも取り組み、車両のシステムが走行中にドライバーの役割を引き継ぐことができるようにしていく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集