【SUPER GT 第3戦】GT500クラスはレクサスTOM'S勢が予選1-2、ポールは中嶋一貴&関口雄飛…GT300の首位はHOPPY 86 MC

GT500のポールを獲得した#36 LC500陣営(中央左から中嶋、伊藤大輔監督、関口)。
  • GT500のポールを獲得した#36 LC500陣営(中央左から中嶋、伊藤大輔監督、関口)。
  • GT500クラスのポールを獲得した#36 LC500。
  • #37 LC500が2位となり、TOM'SチームはGT500クラスの予選1-2を占めた。
  • GT300のポールを獲得した#25 HOPPY 86 MC陣営(左から土屋武士監督、松井、佐藤)。
  • GT300クラスのポールを獲得した#25 HOPPY 86 MC。
  • GT500クラス予選3位、#8 NSX。
  • GT500クラス予選4位、#12 GT-R。
  • GT500クラス予選5位、#6 LC500。

25日、SUPER GT第3戦の公式予選が鈴鹿サーキットで行なわれ、GT500クラスではレクサス勢のTOM'Sチームが予選1-2をかためた。ポール獲得は中嶋一貴がQ1、関口雄飛がQ2を担当したau TOM'S LC500。GT300クラスはHOPPY 86 MCの松井孝允&佐藤公哉がトップ。

ほぼ全国的に季節外れといってもいい暑さになったウイークエンド、鈴鹿サーキットも例外ではなく、気温は30度超、路温は一時50度前後ともいわれるコンディションになった。タイヤ戦争があるSUPER GTでは、この予想外と思われる温度条件が各車の戦闘力にも小さくない影響を及ぼす可能性がある。

また、第3戦ともなると、獲得ドライバーズポイント総計に連動するウエイトハンデもシリーズランキング上位勢にはそれなりの影響を及ぼす数字に。今年は開幕戦がレース途中で打ち切られてハーフポイント扱いになり、例年よりはハンデ蓄積ペースが鈍くなって然るべきだが、それでもGT500クラスのポイントリーダーは今回49kg、GT300の同リーダーは47kgでの臨戦となっている(ともに決勝成績は開幕から2戦連続2位)。

GT500クラス(参加15台)ではレクサス勢のTOM'S(トムス)チームが予選1-2を占めてみせた。#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/タイヤはブリヂストン=BS)がポールで、#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)が予選2位。#36 LC500は2段階ノックアウト予選のQ1を一貴が突破し、Q2で関口が1分45秒775をマーク、僚機#37の平川を0.013秒差で下して今季初ポールを獲得した。

関口のアタックは、見守っていた一貴が「しびれた以外の言葉がない」と評すものだった。「セクター1でのちょっとした遅れを、セクター2、3、4で少しずつ削り取って(取り返して)最後は一番上に来てくれましたからね」(一貴)。関口は「タイヤの温まりがセクター1では95パーセントくらいでしたが、そのぶん、セクター4まで100パーセントでいい感じに走れて、しっかり帳尻を合わせられたと思います」と自己分析。見事なポールポジションラップだった。

関口は先週のスーパーフォーミュラで優勝しており、「好調を持続できて非常に嬉しいです」。そして「先週もそうでしたが、今週もここで一発(いいところに)いかないとチャンピオン争いが厳しくなりますから」と、「明日も絶対優勝したい」との強い決意の理由を語る。

#36 LC500は、荒天途中打ち切りハーフポイントレースだった開幕戦が決勝9位。そして一貴がWECとの日程重複で欠場した第2戦はリタイアで、前戦までの獲得ドライバーズポイントは1点、今回はGT500クラスでハンデ最軽量の2kg(第6戦までは原則として点数×2kg)での臨戦だ。この実力派コンビ&チームがこの状況であれば、ある意味ではポール獲得はマスト要件ともいえよう。

だからといって簡単な話ではないが、まずは予選できっちりそれをやり遂げて、決勝での今季初優勝に向けてしっかり地歩をかためた#36陣営。「必ず優勝したいです。明日は天候も変わらないと思いますし、不安なところはあまりないです」と関口が力強く語れば、一貴が「アシを引っ張らないようにします」と笑顔で話すところも頼もしいコンビである。どんなレースを見せてくれるか。

レクサスTOM'S勢1-2の後ろには、ホンダ勢首位と日産勢首位が並んだ。予選3位は#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&伊沢拓也/BS)、4位に#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J.ロシター/BS)。5位は#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&山下健太/BS)で、タイヤ的にはブリヂストンが1-2-3-4-5。

NSX勢はQ2進出枠8台中4台を占めたが、3位の#8 ARTA以外は6~8位に並んでいる。6位は#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀&中嶋大祐/ヨコハマ=YH)で、これがブリヂストン以外のタイヤを履くマシンの先頭だった。

開幕2戦連続で“ポール・トゥ・2位”、目下ポイントリーダー(ハンデ49kg)の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/ミシュラン=MI)は予選10位。前戦優勝で現在ランキング2位(ハンデ43kg)の#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)は予選14位。

GT300クラス(参加29台)では、マザーシャシー(MC)を使用してつくられたマシンの一台、2016年チャンピオン陣営の#25 HOPPY 86 MC(松井孝允&佐藤公哉/YH)がポールを獲得し、今季初優勝に照準を向ける。予選2~6位は以下の通り。

2位 #96 K-tunes RC F GT3(新田守男&阪口晴南/BS)
3位 #5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月&平木湧也/YH)
4位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/ダンロップ=DL)
5位 #10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹&石川京侍/YH)
6位 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)

開幕2戦連続2位(ポール1回)で現在ポイントリーダー、ハンデ47kgの#55 ARTA NSX GT3(高木真一&福住仁嶺/BS)は出走枠16台のQ2へと進み、予選9位となっている。

52周、300kmの決勝レースは明日(26日)の午後2時30分開始予定。いろいろな意味で暑い(熱い)レースとなりそうだ。

なお、予選日にSUPER GTのシリーズ運営団体「GTA」と「株式会社BHJ/BHオークション」が共同会見を開き、コレクタブルなレーシングカーのオークションを軸とした新たな事業展開に向けてのオフィシャルパートナーシップ締結を発表している。今年11月の最終戦もてぎやDTM特別交流戦(富士)でオークションイベントを開催するなどしていく予定。前身のJGTCは1994年が正式スタートであり、シリーズとしての歴史も深くなってきたSUPER GT、その新たな方向性も注目される。

《遠藤俊幸》

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