【ジャガー I-PACE 新型試乗】走りで感じた揺らぐことのないブランド力…渡辺陽一郎

ジャガー I-PACE
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『I-PACE(I-ペイス)』はジャガーの電気自動車で、エンジンを搭載するグレードは用意されない。プラットフォームや足まわりも専用に開発され、駆動方式は前後にモーターを備えた4WDだ。最高出力は合計400馬力に達する。リチウムイオン電池の容量は90kWhで(日産リーフは40kWhと62kWh)床下に搭載する。

ボディサイズは全長が4695mmだが、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2990mmと長い。前後のモーターを駆動する電気自動車だから、ボンネットなどの前後寸法を詰めて、有効室内長を伸ばした。

前席は座り心地にボリューム感が伴って快適だ。後席は床下に駆動用電池を搭載したから、床と座面の間隔が不足気味だが、足元空間は広い。後席に座る乗員の足が前席の下に収まりやすく、居住性を快適に仕上げた。

動力性能は力強い。モーターは瞬時に高い駆動力を発揮するから、走行中にアクセルペダルを深く踏み込むと、速度を一気に高める。無雑作にアクセルを操作すると、駆動系がショックを受けて「ドスン!」という音が聞こえるほどだ。

この速度の上昇感覚は、モーターならではだろう。停車状態から時速100kmまでの加速タイムも4.8秒だから、スーパースポーツカー並みだ。モーターは回転が高まると速度上昇が次第に伸び悩むが、Iペースの場合、少なくとも法定速度の範囲内では強力な加速が直線的に続く。

しかもエンジン駆動のスポーツカーなら、フル加速時には大きなノイズを響かせて強力な性能を実感させるが、I-PACEはモーター駆動だから無音に近い。それだけに迫力が一層高まる。

カーブを曲がる時には、操舵角に応じて車両が忠実に向きを変え、骨太な剛性感が伴う。電気自動車でありながら、ほかのジャガーと同様の持ち味を明確に表現した。揺らぐことのないブランド力を改めて実感させられた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

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