アウディ S4、ターボと電動コンプレッサーでW過給…48Vマイルドハイブリッドも採用

アウディ S4 TDI
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  • アウディ S4 アバント TDI
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アウディは5月15日、『S4 TDI』(Audi S4 TDI)、『S4アバントTDI』(Audi S4 Avant TDI)を欧州で発表した。

両車は、4ドアセダンの『A4』、ワゴンの『A4アバント』の最新モデルがベースの高性能モデルだ。これまで、『S4』と『S4アバント』には、ガソリンエンジンが搭載されてきた。今回から欧州では、ディーゼルエンジン搭載車に変更される。

最大出力347hp、最大トルク71.4kgm。0~100km/h加速4.8秒、最高速250km/h

S4 TDIとS4アバントTDIには、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを新たに搭載する。このエンジンは、ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給されているのが特長だ。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

この結果、最大出力347ps、最大トルク71.4kgmを獲得する。71.4kgmの強大なトルクは、2500~3100rpmの領域で引き出される特性だ。トランスミッションは8速ティプトロニック。駆動方式は4WDのクワトロ。動力性能はS4 TDIの場合、0~100km/h加速が4.8秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

48Vのマイルドハイブリッドは100km走行で最大0.4リットルの燃料を節約

S4 TDIとS4アバントTDIには、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、蓄電容量0.5kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、55~160km/hの範囲で走行中、最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり、最大0.4リットルの燃料を節約できるという。

アウディの「S」モデルらしいスポーティな内外装

内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、フロントグリルやバンパー、ドアミラーなどに、ダーククロームやアルミの装飾が施される。ダイナミックターンシグナル付きのLEDリアライトも標準だ。

インテリアは、Sのロゴのエンボス加工が施されたスポーツシートなどを装備。シートはレザーとアルカンターラ、またはファインナッパレザーとアルカンターラの組み合わせ。フットレストとペダルキャップはステンレス製だ。イグニッションスイッチをオンにすると、MMIディスプレイにウェルカムスクリーンとS4のロゴが表示される。

デジタルコクピットの「アウディバーチャルコックピット」の最新版をオプション設定する。12.3インチのディスプレイと、アウディのMMIナビゲーションプラスがセットされる。オプションのヘッドアップディスプレイでは、重要なデータをフロントガラスに映し出すことができる。

S4 TDIとS4アバントTDIには、Sスポーツサスペンションを標準装備した。オプションのダンパーコントロール付きSスポーツサスペンションでは、スポーツディファレンシャルが採用され、後輪の左右間で積極的にパワーを分配することができる。

《森脇稔》

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