クラシックカーと大人の楽しみを続けて30回…30thマロニエランin日光開催

昨年より明治産業がレストアやパーツ供給を手掛けるようになったアルヴィス(写真車両はTD21)をはじめイギリス車が多く見受けられる。
  • 昨年より明治産業がレストアやパーツ供給を手掛けるようになったアルヴィス(写真車両はTD21)をはじめイギリス車が多く見受けられる。
  • 偶然、コンクール・デレガンスの受賞車両がずらりと並ぶ。中禅寺金谷ホテル前にて。
  • フィアット 500からシボレーコルベットまで、様々な参加車両が揃っている。
  • アルヴィス TD21がツーリングにスタート
  • ランチア アルデア
  • コンクール・デレガンス受賞車の1台、シボレーコルベット
  • フィアット 500
  • オースティン A35

4月20日から21日にかけて30thマロニエランin日光が開催された。主催はマロニエラン実行委員会。

今から30年ほど前、クラシックカーオーナーたちと、そのメンテナンスを行う宇都宮周辺のショップによって、ツーリングと美味しい食事を楽しむ1泊ツアーが企画された。それがこのマロニエランin日光の始まりだ。

1990年に開催された初回は中禅寺湖湖畔にあった日光プリンスホテルで、夜、湖畔に面した場所にクラシックカーを並べてパーティを楽しんだという。素敵なホテルで美味しい食事と会話を楽しむという伝統は、今に続くこのイベントのベースとなるものだ。翌年からは現在と同じ中禅寺金谷ホテルに場所を移し、現在のイベントスタイルが確立した。

このクラシックカーイベントの主催は同イベントの実行委員で行われているが、その人数はほんのわずか。全くの手弁当で毎年参加者に楽しんでもらおうと尽力している。大きなスポンサーも取らず、そのほとんどが参加費のみで運営し続けていることには全く頭が下がる思いだ。同時に、だからこそ、自分たちの理想とするイベントを運営し続けられているともいえる。主催者の一人も、「スポンサーに頼らずに開催し続けてきたからこそ、30回も続けられた。もし頼っていたらどこかでそのスポンサーが抜けた時に、終わっていたかも」と語る。

また、初回から途切れずに参加し続けているエントラントが複数いることもこのイベントの特徴であろう。前述の通り、理想とするイベントに対して大きく共感し、毎年参加し続けているのだ。当然のようにリピーターが多いことでも、その魅力がうかがえる。

その魅力とは“変わらない”ことのようだ。何らかの事情でしばらく出場を見合わせていたのち、しばらくぶりに参加してもその内容もエントラントも大きくは変わらず、安心して再びイベントを楽しめるというのだ。連続出場のある参加者は、「知人に誘われて参加したのが始まりだ。今市市にあった“ブガティック”をはじめ宇都宮周辺はまさにクラシックカーのメッカともいえる場所。そういうところに通っていた、雑誌などでしか知らないそうそうたる方々が参加していて、本当にびっくりした。そういう人たちと会えるのが本当に楽しかった」と振り返る。

また、「このイベントはとにかく緩いところが魅力」と述べ、これはどの参加者も口を揃える。この緩さはルーズさとは違い、のんびりと何かに追われることなく、それぞれのペースでイベントを楽しめるように配慮されていることから感じられる、余裕からくるものなのである。

さて、30回目の今年は例年以上に盛況で、エントリーは48台を数え、宿泊場所となる中禅寺金谷ホテルは満室となった。さらに、30回目ということで、これまでの“常連”に加え、その魅力を伝え聞きながらも、参加したことがなかった人たちが良い機会だからとエントリーし、その結果、初参加の人たちが多く見受けられた。

初日は日光霧降アイスアリーナに集合後、ジムカーナを行った後、ツーリングにスタート。途中の明治の館で昼食を取り、いろは坂を超えて中禅寺金谷ホテルにゴール。その夜はちょっとおしゃれをして美味しい食事を楽しむパーティだ。

最終日となる日曜日は午前中にコンクール・デレガンスの審査と表彰式を行い終了となった。このコンクール・デレガンスは審査員の独断と偏見によるもの。しかし、エントラントから異議が出ることはなく、ほとんどの参加者の琴線に触れるようなクルマたちが選ばれたといっていいだろう。

もちろんオリジナル性が高く、かつヒストリーのあるクルマが選ばれたが、それ以外に、好ましい形でモディファイされたクルマも選出された。その一例が、1960年のシボレー『コルベット』だ。その受賞理由は、「ぼろぼろのクルマを手に入れて有名なクルマのスペックに仕立て直すというのは、自動車好きの夢の一つかもしれない。このクルマも外観がレース仕様に仕上がっており、これはブリッグス・カニングハムという、アメリカの有名なアマチュアレーシングドライバー、チーム監督がル・マンで走らせたコルベットを本当に細かく再現している。1/1のプラモデルを作るような楽しさを改造個所から感じることができた」と評し、オリジナル以外のすべてを否定するのではなく、ある一定のルールの中で、様々な楽しみ方を認め、応援する気持ちよさがあった。

来年の第31回もほぼ同様な形で開催される予定とのこと。きっと、同じようなコース、スケジュールで行われることだろう。その魅力は確実に継続していくのだ。

《内田俊一》

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