ノスタルジック2デイズ(23~24日、パシフィコ横浜)の会場に、とてもきれいな、しかしなかなか日本ではお目にかかることのできないコーディネートで仕上げられた、1台のナローポルシェが展示されていた。
クラシック・ポルシェ『911』用のエアコンキットを紹介していたコアスピードだ。1970年式911をベースに仕上げたデモカーは一見の価値がある。「日本人があまりしないようなモディファイを、ジャパンクオリティで仕上げてみたい、というのがこのクルマの製作動機です」とコアスピードでは話す。
「外装色は赤サンゴをイメージ、内装はグリーンを基調に、バックスキンと本革を編み込んで仕上げました。また、ナローのボディのフェンダーをワイドにしていますが、これは長い時間かけて鍛冶職人がたたき出したもの。別パーツのフェンダーを溶接、パテ盛りで付けたものでは表現できない、自然な曲面が自慢です」
メカニズム的にも凝っている。「このクルマは1970年式のナローに『930ターボ』の3.3リットルエンジンを搭載しています。もともと非力なクルマですのでボディを補強しました。また、ナローのダッグテールを残そうとするとインタークーラーが干渉してしまうので、エンジンの搭載位置を下げています」。