アバルト70周年、595 や 124スパイダー に記念仕様…欧州で設定

1949年に誕生したアバルトは2019年で70周年に

アバルト595の4モデルに70周年記念車を設定

アバルト124の70周年記念車はオープンとクーペに用意

アバルトの70th Anniversary各車
  • アバルトの70th Anniversary各車
  • アバルト 595 コンペティツィオーネの70th Anniversary
  • アバルト 595 コンペティツィオーネの70th Anniversary
  • アバルト 595 コンペティツィオーネの70th Anniversary
  • アバルト 595 コンペティツィオーネの70th Anniversary
  • アバルト 595 コンペティツィオーネの70th Anniversary
  • アバルト 595 コンペティツィオーネの70th Anniversary
  • アバルト 595 トゥーリズモの70th Anniversary

フィアットの高性能車部門、アバルト(Abarth)は1月29日、アバルト『595』、『124スパイダー』、『124GT』の3車種に「70th Anniversary」を欧州で設定すると発表した。

1949年に誕生したアバルトは2019年で70周年に

アバルトは1949年、イタリア・トリノに設立された。フィアット車をベースに、チューニングを施した車両でラリーなどに参戦し、その名を知らしめた。フィアットは1971年、アバルトを買収し、現在では、アバルトはフィアットの高性能車部門に位置付けられる。2019年は、アバルト誕生70周年にあたることから、アバルト595、124スパイダー、124GTの3車種に、70th Anniversaryが設定された。

アバルト595の4モデルに70周年記念車を設定

アバルト595はフィアット『500』の高性能モデル、アバルト『500』をベースに、さらなるパフォーマンスを追求したモデルだ。70th Anniversaryは、標準モデル、「595ピスタ」、「595トゥーリズモ」、「595コンペティツィオーネ」の4グレードをラインナップする。

標準モデルのアバルト595には、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力145hp)を搭載。フロントに大型エアスクープを新採用し、エンジンの冷却能力を18%向上。リアバンパーも新デザインとなり、16インチのアルミホイールやレーシングタイプのダッシュボードを装備している。

595ピスタでは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、最大出力160hpを発生。サーキット向けのコネクティビティ、「アバルト・テレメトリー」を採用。ラップタイムなどのデータを分析し、運転技術の向上に役立てることができる。

595トゥーリズモは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、最大出力165hpを獲得。0~100km/h加速は7.3秒の性能を備える。コニ製のショックアブソーバーや17インチの専用アルミホイールを装着。ドアミラーカバーなどには、サテンクロームの加工が施される。内装はアバルトレザー仕上げとした。

595コンペティツィオーネは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの最大出力を、180hpに引き上げたシリーズ最強グレード。0~100km/h加速は6.7秒で駆け抜ける。メカニカルセルフロックディファレンシャルの「アバルトDAM」を装備。これは、レーシングカー直系の『695ビポスト』のノウハウを応用したもので、サーキットなどで高いトラクション性能を発揮する。

595コンペティツィオーネには、「アバルトコルサbyサベルト」シートを装備。ブレンボ製ブレーキは、4ピストンのアルミモノブロックブレーキキャリパーを備える。コニ製のショックアブソーバーも装着した。

いずれのモデルにも、70th Anniversaryの専用エンブレムを装着する。Appleの「Car Play」やグーグルの「Android Auto」に対応しており、インフォテインメントシステムの「Uconnect7」には、高解像度スクリーン、最新のナビゲーションシステムが採用される。

アバルト124の70周年記念車はオープンとクーペに用意

アバルト124スパイダーは、フィアット『124スパイダー』をベースにしたアバルトの高性能版だ。マツダ『ロードスター』と基本設計を共通にしており、生産もマツダの工場で行われている。アバルト124スパイダーは2016年、日本市場にも導入された。

アバルト124スパイダーには、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「マルチエア」エンジンを搭載する。アバルトのチューニングにより、最大出力は164hp、最大トルクは25.5kgmを獲得する。トランスミッションは、6速MTまたは6速ATを組み合わせた。エグゾーストシステムの「Record Monza」が、アバルトらしいサウンドを発する。0~100km/h加速は6.8秒、最高速は232km/hだ。

アバルト124GTは、アバルト124スパイダーにカーボンファイバー製のハードトップを標準装備し、クーペボディとしているのが特徴だ。このカーボンファイバー製のハードトップは、重量が16kgと軽量。アバルトによると、車両全体の剛性を引き上げる効果を発揮するとし、カーボンファイバー製のハードトップの設定は、セグメントで唯一になるという

70周年記念車には、70th Anniversaryの専用エンブレムを装着する。ボディカラーは、「Turini 1975 ホワイト」、「Costa Brava 1972 レッド」、「San Marino 1972 ブラック」、「Hessen 1972 ブルー」、「Alpi Orientali 1974 グレー」の5色を用意した。アバルトが1970年代のラリーで勝利した場所と年号を、ボディカラーの名称に反映している。

《森脇稔》

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