ZFは1月28日、ドイツで4月に開催される「バウマ(bauma)」(国際建設機械・建設資材製造機械・鉱業機械・建設車両・関連機器専門見本市)において、将来の建設車両向けの電動化やコネクティビティ技術を初公開すると発表した。
電動化に関しては、ZFが開発した48ボルトのeエンジンを搭載した「eTrac」ドライブシステムを、建設現場で使用する車両に採用する。これにより、エミッションフリードライブを可能にする。
eTracは、シングルおよびツインモーター駆動システムを核に、アクスルドライブやギアドライブ、ステアリングセンサーなどを一体デザインとしたもの。車両に簡単に組み込むことが可能で、高性能と高効率を両立させるという。
また、コネクティビティに関しては、デジタルソリューションを建設車両に導入する。ZFのオープンなIoTプラットフォームは、新しいデジタルサービスを実現し、データ分析とスマートなアルゴリズムによって、ハードウェアシステムをより効率的に使用することを可能にするという。
その一例が、建設車両の駆動系を、クラウドによってモニターするシステムだ。製品のライフサイクル全体にわたって、潜在的な問題を早期に認識し修正することができるため、ダウンタイムの削減に役立つ、としている。