「日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019」はボルボ『XC40』が選出された(7日、主催:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)。選考委員の森口将之氏は「すべてに三菱らしさが注ぎ込まれた」として、『エクリプスクロス』に満点の10点を投じた。 以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載された森口氏のコメント。 ☆☆☆ 数あるSUVの中でも、エクリプスクロスのデザインはひと目で分かる。大胆なウエッジシェイプを基調としたフォルムは、ルーフ中央と左右でカーブを変えたり、ドアハンドルをキャラクターラインに合わせて角度をつけたり、リアウインドーを視界確保のために上下2段として間にリアコンビランプを入れたりと、随所にこだわりの造形が施してあって飽きることがない。しかも直線基調のウエッジシェイプは、1970~80年代にヒットした三菱のスポーツ車とも通じる。 1.5リッターの直列4気筒ターボエンジンとCVTの組み合わせは、あらゆるシーンで自然な反応と十分な加速を示す。それ以上に印象に残るのが、かつての三菱車を連想させる強靭なボディと硬めのサスペンションが生み出す、乗り心地とハンドリングのバランスである。加えてこのブランドが熟成してきた電子制御の4WDシステムは、舗装路のみならずオフロードでも威力を発揮する。デザインから走りまで、すべてに三菱らしさが注ぎ込まれた渾身の一作と言える。 ☆☆☆ 森口氏の全投票点数(掲載はノミネート番号順) トヨタ・カローラスポーツ:2点 マツダCX-8:6点 三菱エクリプスクロス:10点 ボルボXC40:5点 フォルクスワーゲン・ポロ:2点