アイシン、1モーターHVトランスミッションや電気式4WDユニットを出展…EVS31

EVS31 アイシングループのブース。
  • EVS31 アイシングループのブース。
  • 量産準備中のFF1モーターPHEVトランスミッション
  • 量産準備中のFF1モーターPHEVトランスミッション
  • プリウス「E-Four」に採用されている電気式4WDユニット「eAxle」(小容量タイプ)
  • 目下開発中の電気式4WDユニット「eAxle」(大容量タイプ)
  • 目下開発中の電気式4WDユニット「eAxle」(大容量タイプ)。写真左側に冷却水の出入り口が見える。
  • アイシングループのEV駆動ユニットラインナップ

アイシングループは、10月1日に神戸で開幕した「第31回 国際電気自動車シンポジウム・展示会(EVS31)」で、電動化分野の関連製品・技術を出展した。

トランスミッションでは、プリウスなど市販ハイブリッド車に採用されている2モーター・遊星歯車方式の「FF2モーターハイブリッドトランスミッション」に加えて、アイシンの主力製品である8速ATをベースに開発した1モーター方式の「FF1モーターハイブリッドトランスミッション」を出展。

後者はクラッチを内蔵しており、モーターだけでも走行可能。また、ワイドレンジの8速ATを採用するため、エンジンで走行する高速域で高い燃費性能を実現するほか、既存の同社製8速AT搭載車への展開も比較的容易で、既存ガソリン車のPHEV化を可能にする。さらに従来の生産設備が使えるため、追加投資も抑制できる。これはすでに量産準備中だ。

もう一方のスペースには、FFハイブリッド車用の電気式4WDユニット「eAxle」を2タイプ展示。一つは、すでにプリウスの電動4WD仕様「E-Four」に採用されている小容量タイプ。

もう一つは目下開発中で、大型SUVやミニバンに対応する大容量タイプ。水冷式にすることで高出力モーターの採用が可能になり、高速域での駆動やリアモーター単独での走行も可能。また、内蔵したダンパーでタイヤからの入力ショックを緩和することで、ユニットの小型軽量化も行っている。さらに、この構造のまま大容量化すれば、EV用の電動ユニットにもなる。こちらは量産化までに、まだ数年かかるとのことだ。

《丹羽圭@DAYS》

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