JR東海が異常時対応のシミュレータを導入へ…東海道新幹線における安全確保の一環

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東海道新幹線(イメージ)
  • 東海道新幹線(イメージ)
  • 東海道新幹線異常時訓練シミュレータのイメージ。左が講師と対話形式で行なう訓練で、講師がリアルタイムに特殊な状況を作り出すことが可能だという。右はハンドル類やタッチパネルを使用する自習形式の訓練で、各職場の規模に応じて複数の運転士が並行して訓練を行なうことができる。

JR東海は8月30日、「東海道新幹線異常時訓練シミュレータ」を整備すると発表した。

このシミュレータは、運転士が経験することが少ない特殊な状況を設定して訓練を行なうもので、講師が指令役または車掌役となってマンツーマンの対話形式で行なう訓練、各人がハンドル類やタッチパネルを操作する自習形式の訓練ができるようになっている。指令や車掌との情報共有など、連携を強化できる効果もあるという。

JR東海ではこのシミュレータの導入により、気象災害や列車火災といった不測の事態に備え、東海道新幹線の安全確保を図るとしており、2020年6月を目途に東京・名古屋・大阪の各乗務員職場や静岡県三島市の総合研修センターに導入する予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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