シェフラー、PHV向けの新トランスミッション発表…走行性能と燃費を両立

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シェフラーが新開発したPHV向けトランスミッション
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シェフラーは5月15日、ドイツで開催した「第11回シェフラーシンポジウム2018」において、電動車両向けの新開発ソリューションを発表した。

シェフラーは2030年には、新車(乗用車)の約30%が、EVなどの完全な電動パワートレーン車になると予想。しかし同時に、全新車のうち40%には、内燃機関とトランスミッションが重要部品として採用されるハイブリッドドライブになると見込む。

シェフラーが今回発表した電動車両向けの新開発ソリューションのひとつが、「ハイブリッド切り替え専用トランスミッション」。これは、プラグインハイブリッド車(PHV)の市場シェア拡大を受けて、新開発したトランスミッションで、「DH-ST 6+2」と命名された。

DH-ST 6+2は、セミオートマチックトランスミッションをベースにし、電動ギア2つと機械ギア6つを備える。内燃機関と並行して稼働する電気モーターを、ギア比2つの切り替えが可能な方法でトランスミッション構造に統合。これにより、電気モーターは、高速走行時でも非常に効率的に稼働でき、内燃機関に限り、2段変速が可能に。2つのサブトランスミッション間にある一種の増幅トランスミッションにより、内燃機関も電気経路のサブトランスミッションを利用できるようになるという。

つまり、4つのギアを追加で利用できるようになるということ。1つのホイールプレーンを2度利用するので、6つのギアに必要なホイールプレーンは5つで済む。シェフラーのテストでは、DH-ST 6+2と220kWのシステムパワーによって、スポーティな走りを実現。100kmあたり約4.5リットル(WLTCモード)の低燃費も可能にする、としている。

《森脇稔》

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