ツインリンクもてぎのレンタルカートで遊ぶ…本格コースでタイムアタックに挑む

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ツインリンクもてぎに導入された新型「レーシングカート」を体験
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F1ドライバーの登竜門となるレーシングカートの体験版ともいえるレンタルカートを体験したことはあるだろうか。

ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)は3月17日からレンタルカート場の「レーシングカート」にニューマシンを導入。新たなサービスとしてレースさながらの実況アナウンスも行うことで、これまで以上に本格的なレンタルカートを楽しめるようになった。幼少時に遊園地のカートに乗った程度の経験しかない筆者が、ツインリンクもてぎでレンタルカートを楽しんできた。

3月にリニューアルオープンした森の遊園地「モビパーク」内にレーシングカートはある。受付を済ませるとヘルメットやグローブなどを借り、乗車前に簡単な講習を受けて早速ハンドルを握った。希望者はズボンやシューズを借りることもできるため、女性がスカートで行っても大丈夫だ(装備品のレンタルはいずれも無料)。

まず最初に、8分間で最速ラップを目指す「タイムアタックセッション」に挑戦することにした。身長140cm以上で普通運転免許証があれば利用できる。ツインリンクもてぎで使用されるソディ社製マシンにはホンダの270ccエンジンが搭載されており、トップスピードは時速65kmだ。外観はエンジン周りがボディで覆われ、タイヤサイドもバンパーで囲まれている。加熱したエンジンで手をヤケドすることや、クラッシュ時にタイヤを巻き込んで壊してしまう心配もない。

通勤で毎日クルマに乗る筆者だが、カートの運転は30年ぶりくらいだろうか。当時乗ったものはごく普通の遊園地にあるレール上を走るカートで、スピードも遅くヘルメットを被ることもなかった。今回は自分の手で操り、コース上なら自分の好きなラインで走ることができるというから胸が高鳴る。

スタッフにエンジンをかけてもらい、始動音が耳に届くとワクワクしてきた。準備が整ったらアクセルを踏んでコースインだ。速い人は45秒ほどで1周できる。最初はコースレイアウトを知るためにゆっくり走ってみたが、からだと路面の位置が近いこともありスピード感をダイレクトに感じた。操作はハンドル、右足アクセル、左足ブレーキの3つだけなので運転に集中できる。

2周目からアクセルを踏み込み加速してみると、コーナリング時はからだが流され「横G」を感じた。かつて乗った遊園地のカートでは味わうことができなかった体験に心がはずむ。周回ごとに自分の刻んだラップタイムはスタート地点脇の電光掲示板に表示される。3周、4周、5周と重ねていくと少しずつタイムが縮んでいたのがわかった。

ツインリンクもてぎはロードレース世界選手権シリーズ「MotoGP」日本グランプリでも使用する国際レーシングコース「ロードコース」を構えるが、レンタルカートのコースも本格的なものが用意されている。

全長576mとレンタルカートとしては長めのコースに、初心者には面白さを伝え、上級者にはテクニックを要求するコーナーが続くのだ。スタート直後の第1コーナーに始まり、デルタコーナー、ガレージ前ヘアピン、チキンハートコーナー、ホームストレート突入前のダブルヘアピン。ロードコースに負けずとも劣らないコースレイアウトは、周回するたびに「ここのコーナーはどうやったらもっと速く抜けられるだろう」と考えさせられ、レンタルカートを走らせる楽しさ、ハンドルを切る喜びを感じさせてくれた。

コース上ならどこを走っても路面は均一で、ホームストレートはしっかりとアクセルを踏み込むことができるため、スピード感も存分に味わえる。サーキット場であるツインリンクもてぎのレンタルカートならではのクオリティーの高さといえるだろう。また衝撃を吸収するバリアがコース沿いには設けられているため、クラッシュ時の安全対策にも配慮が行き届いている。

この日のタイムアタックは8周で終了。フィニッシュはスタッフがチェッカーフラッグで迎えてくれ、文字通りレーサー気分が味わえた。プリントされたリザルト表がもらえたので自分のラップタイムを確認すると、ベストラップは最終周回。

お試しの1周目は1分23秒510、2周目は1分04秒322だった。3周目で1分を切って59秒526となり、以降57秒208、56秒131、53秒813、52秒218、最後の8周目が52秒084と周回ごとにタイムを更新しており、次第に慣れてきていたことがわかる。同時に「もっと乗ってみたい。まだまだ速く走れそう!」と思った。

タイムアタックセッションのほかに、速さにこだわらずにカート走行を楽しみたい場合は「エクスペリエンスセッション」を選ぶことができる。


次に2人乗りカートの「2-DRAVE」を体験してみた。エンジンやシートの配置は異なるが、タイムアタックセッションと同じホンダ製270ccエンジンを積んだマシンを使う。アクセルとブレーキは運転席側にしかないが、ハンドルは運転席と助手席にそれぞれ設置され、小学4年生以上なら運転をしたことがない子どもや女性でも助手席でドライバー気分が味わえる仕様になっている(身長140cm以上が条件)。

二つのハンドルは連動しているため、例えば助手席に座る子どものハンドリングを運転席のお父さんがサポートすることも可能で、子どもも安心して走行させることができる。今回は筆者が助手席でハンドルを握り、運転席にスタッフが座った。自分がアクセルとブレーキを操作しないため違和感はあったが、運転を初めてする子どもや女性なら存分にレンタルカートの面白さを味わえるだろう。

中学生以上なら、ここから1人乗りカートを使う「チャレンジカート」にステップアップするといい。普通運転免許証がある大人は前述のタイムアタックセッションもできる。また2人乗りカートは初心者と上級者が一緒に乗ることで、タイム短縮につながるライン取りを初心者が上級者に教わるといった使い方も可能だ。

最後はスタッフ3人を交えて4人で走行してみた。最後尾から追従するだけでも、ほかのドライバーがいることでより一層レーサー気分が味わえる。最大で12台が同時に走行できるというから、団体で利用するとタイムアタックセッションとは違う面白さになりそうだ。

スタッフは「ツインリンクもてぎのレンタルカートが原点となって、プロドライバーになってくれたら」と目を輝かせる。一番利用してもらいたいのは子どもたちだ。

「2人乗りカートも導入したことで、初めて挑戦されるお子さんや女性の方にも多く来ていただいてモータースポーツにより興味を持ったもらいたいです。初心者向けから始めて、タイムが出せるようになって楽しくなってきたら上級者向けにも挑戦していただけたら嬉しいですね」

子どもには「ボクも運転してみたい」、普段は助手席の女性には「自分で運転するのも面白いかも」といったきっかけにつながってほしいという。

モビパークのリニューアルにともない、タイムアタックセッション時はスタッフによる「実況」も行うようになった。レースイベントの際はプロのアナウンサーや解説者を呼ぶ取り組みも始める。電光掲示板にゼッケンナンバーでタイムが表示され「他のドライバーとの差が目でわかる」のも嬉しいが、実況サービスは魅力的だ。楽しさも倍増だろう。

貸し切り営業にも対応しており、会社のレクリエーションや大学のイベントなど100人以上の受け入れも可能になっている(要予約)。グループでタイムを競ったり、数時間の耐久レースを開催することもできる。タイムアタックセッションは今後公式サイトに最速ラップのランキング掲載も予定。「もっといいタイムを出したい。そのモチベーションアップにつながってくれたらいいですね」とスタッフは期待を寄せる。

この日、茨城県から男性が一人で練習に来ていた。もともとアマチュアのカーレースを長年楽しんできたそうだが2週間前に初めてレンタルカートに乗り、「普通のクルマとはまったく違った感覚で面白いです。子どもはもちろんだけど、大人でもすごく楽しめる」と笑って教えてくれた。近々開催される仲間たちとのカートレース大会への参加が楽しみだと目を細める。

筆者も今回の体験で「レンタルカートは想像以上に面白い」と感じた。操作自体は単純だが、より良いタイムを出すには微妙なアクセルワークや繊細なライン取りが要求され、気温やタイヤの温まり具合でもタイムが変わるというから奥深さもある。一度と言わずに、何度でも挑戦してみたくなってきた。

スタッフにレンタルカートの魅力を尋ねると「爽快感」という言葉が返ってきた。スピードを肌で感じながら自分で走行ラインを考えて走ることは、たしかに心地よいものだった。

あなたもこの春、ツインリンクもてぎでレンタルカートデビューしてみては? 「観るだけのモータースポーツ」から「体験できるモータースポーツ」の第一歩にレンタルカートはうってつけだ。

◆ツインリンクもてぎ レーシングカート利用料金
・エクスペリエンスセッション 2500円、2-DRAVE(二人乗り) 3000円、タイムアタックセッション 2600円(各パスポート割あり)
・走行料金などが割引になるレーシングカートメンバーズ会員(有料)も用意
・団体利用の料金は応相談
・問い合わせはツインリンクもてぎ内モビパークまで

取材協力:ツインリンクもてぎ

ツインリンクもてぎ レーシングカートについて詳しくはこちら

《Hideyuki Gomibuchi》

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