定型文とタブレット端末で4カ国語の駅放送…JR西日本が多言語音声翻訳システムを導入へ

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多言語音声翻訳システムの導入イメージ。定型文のデータ提供はクラウドを活用している。
  • 多言語音声翻訳システムの導入イメージ。定型文のデータ提供はクラウドを活用している。
  • タブレット端末の表示イメージ。パナソニック製の端末「TOUGHPAD」を使って、定型文や表示言語を選択する。

JR西日本は3月9日、国内で初めての多言語音声翻訳放送システムを3月30日に導入すると発表した。

訪日外国人客の利用が多い駅の放送設備に、『メガホンヤク』と呼ばれる、パナソニック製のメガホン型多言語音声翻訳サービス用ソフトをインストールしたタブレット端末を接続して、駅案内を行なうもの。工事が不要で、既設システムに大幅な変更を加えないなど、導入へのハードルが低いことから、今回、活用されることになった。

これにより、あらかじめ登録した日・英・中・韓の4カ国語の定型案内文を、駅員が選択して再生し、放送することが可能になり、駅利用時の注意喚起とともに、平常時は列車や乗り場、乗換えの案内を、異常時には、遅れや運転見合せ、運転取り止め、乗り場変更といった案内を行なう。

今回導入される駅は、京都・西九条・ユニバーサルシティ・天王寺・姫路の各駅で、今後、順次、拡大するとしている。

JR西日本では、福知山支社が総務省の2016年度「多言語音声翻訳システムの利活用実証」に参加しており、西舞鶴駅や東舞鶴駅で実証実験を行なっていた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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