今春「引っ越し難民」大量発生か、深刻化するトラック運転手不足[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年2月27日付

●メダリスト百花繚乱五輪選手団が帰国(読売・1面)

●エンジン開発車大手注力、「EV普及は先」見通し(読売・7面)

●インドネシア三菱自とEV、初の共同研究へ(朝日・9面)

●「認知症の恐れ」運転者4万人超、1351人が免停・取り消し(朝日・37面)

●大型車タイヤ脱落急増、5年で5倍超締め付け不適切、人手不足影響か(朝日・39面)

●「引っ越し難民」発生か、今春、トラック運転手不足深刻(毎日・7面)

●配車アプリ開発競争、タクシー業界AIも駆使(毎日・9面)

●ポルシェ2万8700人の顧客情報流出(毎日・28面)

●次はパラリンピック 38選手挑む,来月9日開幕(東京・1面)

●車相乗りネットで仲介。日本型ライドシェア普及じわり(東京・7面)

●5G世界で来年一斉に、日本にも前倒し検討(日経・1面)

●中国にベンツ新工場、北京汽車、2000億円、ダイムラーと(日経・15面)

●ホンダ、主力HV一斉投入、日中米で「インサイト」など、燃費規制対応に即戦力(日経・17面)

●ボルボ、吉利傘下からの取締役、再任見送り(日経・17面)

●日産、中国に新型SUV、今春(日経・17面)

●トヨタ、燃費18%向上、主力車向けエンジン開発(日経・17面)


ひとくちコメント

百科事典によると、「難民」とは、戦争・天災、また人種や信条などでいためられて困難におちいった人民、と記されている。とくに、戦禍・迫害などを避けて流浪する人たちを指すそうだが、年配の方なら日本にもポートビープルとして漂流してきた「ベトナム難民」を思い出す人もいるはずだ。

複雑化する今の世の中、その「難民」にもいろいろあるようで、この春は希望時期に転居したくてもできない「引っ越し難民」が出現する恐れがあるという。きょうの毎日などが取り上げているが、原因は、トラック運転手の人手不足が深刻化しているからだそうだ。

記事によると、全日本トラック協会がまとめた混雑予想では、「特に混雑」するのは3月24日~4月8日。官公庁や企業が4月1日付で人事異動を実施するため、引っ越しの依頼が集中しやすいからだという。

「混雑」は3月17~23日、4月14日と15日、21日。「やや混雑」は3月1~16日、4月9~13日、16~20日と予想している。業界団体では、転居時期をずらすなどの「分散引っ越し」への協力を呼び掛けているが、トラック運転手の不足は深刻な問題でもある。

一方で、大型トラックやバスのタイヤが走行中に外れる事故がこの5年で5倍超に急増していることが、国土交通省の調査でわかったという。

きょうの朝日が社会面のトップ記事で報じているが、冬タイヤの交換などで、ボルトの締め付けが不適切なケースが目立つそうだ。この原因も、「事故多発の背景には、運送業界の人手不足も指摘されている」と伝えている。

「空飛ぶタイヤ」といえば、2000年に発生した三菱自動車製の大型トラックの前輪と車軸を結ぶ部品「ハブ」で破断や亀裂が相次いだ事故を思い浮かぶ。問題が発覚後は、減少傾向にあったが、2011年度からは増加傾向に転じ、5年間で5倍超まで増えたという。

きょうの紙面には「働き方改革は? 深夜も攻防」(産経)という皮肉っぽい見出しもあるように、国会では「働き方改革」で裁量労働の調査データに不備があった問題で紛糾している。だが、運送業界に限らず、人手不足で身動きがとれない企業も少なくない。不適切データの精査ばかりに時間を費やすほどの余裕もないはずだが。
《福田俊之》

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