日本電産で初の社長交代、後継の吉本氏は双日→カルソニックカンセイ→日産出身の渡り鳥人生[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年2月16日付

●新元号年末以降公表へ、越年案も,改元まで期間短縮(読売・1面)

●トヨタ、日立要求2%台、3%賃上げ視界不良、春闘本格スタート(読売・3面)

●日本電産初の社長交代、吉本氏昇格、永守氏は会長兼CEO(読売・8面)

●中国に新工場、日産が建設へ、現地企業と合弁(読売・9面)

●平昌2018、カーリング女子3連勝(朝日・1面)

●東洋ゴムが社名変更「トーヨータイヤ」へ(毎日・4面)

●外車国内販売30万台超え、20年ぶり小型車人気、好景気で、17年(毎日・7面)

●気づき発信する、トヨタ初生え抜き女性役員、「レクサス」エンジニア(毎日・7面)

●75歳以上運転の死亡事故、半数が認知機能低下(産経・28面)

●東京ディズニーリゾート、年間パスに除外日(日経・17面)


ひとくちコメント

カリスマ経営者として知られる永守重信会長兼社長が率いる自動車向けなどの精密モーター大手の日本電産で、1973年の創業以来、初の社長交代が行われる。

定時株主総会の開催が予定されている6月20日付で、吉本浩之副社長が社長兼最高執行責任者(COO)に昇格し、会長兼社長の永守重信氏は代表権を持った会長となり、引き続き最高経営責任者(CEO)を務めるという。

日本電産が社長交代人事を発表したもので、きょうの各紙も「日本電産初の社長交代」などと取り上げている。創業オーナーの永守氏が後継社長として白羽の矢を立てた人物は、ベンチャー時代から寝食を共にしてきた生え抜きのプロパーではなく、2015年3月にヘッドハンティングで入社したわずか3年の社歴しかない京都府出身の50歳。

その新社長に就く吉本氏のキャリアも興味深い。1991年に大阪大学人間科学部を卒業後には、大手総合商社の日商岩井(現双日)に入社し、自動車関連部門などを担当。2002年にはカーネギーメロン大学で経営学修士(MBA)を取得し、その後、日産自動車系の部品メーカーだったカルソニックカンセイに再建を託されて転籍する。

さらに、2012年には、カルロス・ゴーン氏に引き抜かれて日産自動車に入社。タイ日産自動車の社長を務めるなど“渡り鳥人生”を歩んできた異色のビジネスマン。永守氏は引き続きM&A(合併・買収)戦略などを担いながら、業務の一部を吉本氏に移管する方針のようだ、

ワンマンのカリスマ経営者が築き上げた企業の中には「一代限り」というケースも多い。そのジンクスを破ることができるかどうかの手腕も試される。
《福田俊之》

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