在来線の気動車でも台車に亀裂…紀勢本線の特急型キハ85系で発見

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台車の亀裂が発見されたJR東海のキハ85系気動車。1989年2月に高山本線の特急『ひだ』(現在の『(ワイドビュー)ひだ』)に最初に投入。1996年までに81両が製造された(1両は事故廃車による代替車)。大半が車齢25年を越えており、JR東海では新系列特急型気動車の投入を予定している。写真は『(ワイドビュー)ひだ』のキハ85系。
  • 台車の亀裂が発見されたJR東海のキハ85系気動車。1989年2月に高山本線の特急『ひだ』(現在の『(ワイドビュー)ひだ』)に最初に投入。1996年までに81両が製造された(1両は事故廃車による代替車)。大半が車齢25年を越えており、JR東海では新系列特急型気動車の投入を予定している。写真は『(ワイドビュー)ひだ』のキハ85系。
  • 亀裂が発生した「軸箱体」の部位(左)と亀裂の状態(右)。名古屋寄り先頭車の後位台車で発見され、その進行方向右側前部の軸箱体に亀裂が入っていた。
JR東海は1月23日、紀勢本線の特急『(ワイドビュー)南紀』で運用しているキハ85系特急型気動車の台車に、トラブルが発生したことを明らかにした。

発表によると、1月21日7時35分頃、新宮駅(和歌山県新宮市)を8時23分に発車する紀伊勝浦行き回送列車の乗務員(JR西日本社員)が、出発前の点検を行なった際、先頭車(4号車)の台車にある「軸箱体」という部分に亀裂を発見したという。

軸箱体とは、車輪を回す「車軸」の両端を収める「軸受」と呼ばれるものを支持するパーツ。ひとつの台車に4つ、1車両につき8つ取り付けられているが、今回はそのうちの1つで、長さ約20cm、幅約5~7cmの亀裂が発見された。

これにより、紀伊勝浦駅(和歌山県勝浦町)から名古屋駅(愛知県名古屋市中村区)まで運行されることになっていた『(ワイドビュー)南紀4号』が運休となり、乗客およそ40人に影響が出た。

JR東海では、他のキハ85系に対して、すべての軸箱体を目視で点検したが、異常がないことを確認しているという。

紀勢本線の特急『(ワイドビュー)南紀』は、紀勢本線新宮~和歌山間が電化された1978年10月、それまで運行されていた名古屋発着の特急『くろしお』の新宮以東を系統分離する形で登場した。

当初はキハ80系特急型気動車で運行されていたが、1992年3月には米国カミンズ社製のエンジンを搭載したキハ85系に置き換えられ、現在に至っている。キハ85系は現在、80両が名古屋車両区に在籍している。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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