近畿エリアや広島エリアで新車を引き続き投入 2018年3月「春のダイヤ改正」

鉄道 企業動向

阪和線や同線支線の車両は、223系と、この225系5100番台にほぼ統一される。
  • 阪和線や同線支線の車両は、223系と、この225系5100番台にほぼ統一される。
  • 2018年度も、広島エリアに追加投入される227系「レッドウィング」。
  • 広島地区では、227系の投入に伴ない、115系が快速『シティライナー』に入るケースが出てくる。
  • 改正を機に、JR京都線摂津富田~茨木間に開業するJR総持寺駅のイメージ。
  • 改正を機に、東おおさか線JR長瀬~新加美間に開業する衣摺加美北駅のイメージ。
JR西日本は12月15日、ダイヤ改正を2018年3月17日に実施すると発表した。近畿エリアの大阪府内では新駅が2駅開業。阪和線や広島エリアの山陽本線には、新型電車が引き続き投入される。

■北陸新幹線で金沢15時台発上り臨時を増発

山陽新幹線では、九州新幹線直通臨時『みずほ』のうち、新大阪を10時台、鹿児島中央を14時台に発車する1往復の時刻を、それぞれ利用しやすい11時台、16時台に変更する。

また、『ひかり440号』の時刻が見直され、徳山駅で『のぞみ2号』への乗換えが可能となる。これにより、新山口発着の場合、首都圏での滞在時間が20分拡大する。このほか、岡山止まりの『ひかり481号』が、『こだま763号』を包合する形で広島まで延長される。

北陸新幹線では、週末を中心に金沢15時1分発の上野行き臨時『かがやき540号』を増発する。

■新大阪~和歌山間で『くろしお』を増発

一方、在来線特急では、紀勢本線の特急『くろしお』の新大阪~和歌山間で、早朝・夕方・夜間に下り2本・上り1本を増発。また、京都発着の『くろしお』と白浜~新宮間の『くろしお』はそれぞれ1往復削減される。

京都・新大阪・大阪を発着する北近畿方面の特急では、福知山線経由の『こうのとり』で、福知山発13時台の上り列車を新設。合わせて時刻を見直すことで、12~20時台の福知山発上りはほぼ1時間間隔とする。

また、夕夜間帯に福知山駅で『こうのとり』と接続する、上り『きのさき』『はしだて』計3本は時刻が見直される。このうち、舞鶴線や京都丹後鉄道へ乗り入れる『はしだて』は、京都方面への上り最終時刻が30分繰り下げられる。

七尾線の特急『能登かがり火』では、上りの10号が新たに宇野気(うのけ)駅に停車する。

■土休日の午前に京都・大阪方面への新快速を増発

在来線の快速・普通列車では、東海道本線の京都~大阪間(JR京都線)、草津~京都間(琵琶湖線)方面からの新快速を土休日に増発。大阪駅に10・11時台に到着する新快速は、JR京都線区間で毎時5本、琵琶湖線区間で4本となる。

また、大阪環状線では、21時台に大阪から阪和線へ直通する列車を1本増発することで、15分間隔での運行時間を22時台前半までに拡大する。その一方で、新大阪からの阪和線直通快速を廃止する。

福知山線では、夕夜間帯の『丹波路快速』の時刻を見直し、運行間隔の均等化を図る。

■岡山エリアの快速で編成を増強

岡山エリアの快速・普通列車では、山陽本線の快速『サンライナー』が、朝の通勤・通学時間帯に、中庄・庭瀬・北長瀬の各駅に停車するようになるほか、編成が4両から6両に増強される。

瀬戸大橋線の快速『マリンライナー』では、高松6時46分発の8号が、新たに備前西市(びぜんにしいち)駅に停車。通勤・通学時間帯に運行している10号は、2両増結した7両編成に改める。

山陽本線の福山駅と芸備線の塩町駅を結ぶ福塩線では、福山~万能倉(まなぐら)間の上下各1本を府中直通とする。これにより、福山~府中間の10~13時台は、およそ45分間隔の運行となるが、運行本数は上下各1本減となる。

■岡山~広島間の一部普通列車を糸崎で系統分離

広島エリアの快速・普通列車では、可部線で平日朝の通勤・通学時間帯に広島に到着する時刻を見直し、下祇園駅における7~8時台の発車間隔を最大13分にまで短縮する。

また、山陽本線では、列車遅延の影響を抑えるために、夕時間帯の岡山~広島間下り4本を糸崎を境に系統分離する。

このほか、時刻の変更により、山口線や呉線から山陽本線への乗換え利便性が改善される。

■山陰本線の兵庫・鳥取県内で土休日列車を削減

山陰本線では、兵庫県内で城崎温泉14時57分発浜坂行きの時刻を繰り下げ、香住で特急『はまかぜ3号』からの接続を受けるよう改善する。

島根県内では、浜田~江津間で浜田18時台発の上り列車を新設。浜田発の下りでは、時刻修正により19時台発の列車を設定する。

山口県内の下関~滝部間では、7時台に下関を発車する上り列車の時刻を繰り上げ、朝通学時間帯の運行本数を1本から2本とする。

また、島根県内や鳥取県内では、快速の停車駅が見直され、島根県内では下府(しもこう)駅が、鳥取県内の鳥取~倉吉間を走る快速『とっとりライナー』では、一部列車が湖山(こやま)駅と末垣(すえつね)駅に停車する。

一方で、兵庫・鳥取県内の浜坂~鳥取間や、鳥取県内の倉吉~米子間では、利用が少ない土休日運行の列車4本が廃止される。

■JR京都線やおおさか東線に新駅

今回の改正に合わせて、近畿エリアではJR京都線やおおさか東線に新駅が開業する。

JR京都線では摂津富田~茨木間に「JR総持寺(そうじじ)」駅(大阪府茨木市)が、おおさか東線ではJR長瀬~新加美間に「衣摺加美北(きずりかみきた)」駅(大阪府東大阪市)がそれぞれ開業する。

JR総持寺駅は「街と街、人と人、時(歴史)と時(未来)をつなぐ新たな駅」をコンセプトに、二重引戸式の可動式ホーム柵を設置する高架駅。

衣摺加美北駅は「モノづくりが紡ぐ歴史とまち」をコンセプトにした高架駅で、入口側面には布や染め型をイメージした金属パネルが設置される。

■広島エリアの快速『シティーライナー』が一部115系に

阪和線や同支線(鳳~東羽衣間)では、103系や205系に代わり、223系やフルカラーLEDやWiFiを搭載する225系を引き続き投入。早朝・深夜に運行される日根野~和歌山間の一部列車を除いて、この両系車に統一される。

また、広島エリアでは、2018年度中に227系「レッドウィング」が追加投入されるが、その関係で、土休日に運行される山陽本線の快速『シティライナー』の一部が115系に置き換えられる。

■廃止される三江線では全線直通列車を増発

4月1日に廃止される三江線(江津~三次間)では、石見川本駅で江津行きに接続する、三次10時2分発の上り列車で混雑が続いていることから、三次14時11分発口羽行きと、浜原17時08分発江津行きを統合し、三次~江津間の直通列車とする。

同様に、下りの江津12時34分発浜原行きと、口羽15時17分発三次行きも統合される。上下とも三次駅と江津駅での時刻は変わらない。

統合後の時刻は、上りが三次14時11分発~口羽15時25分発~宇津井15時34分発~浜原17時08分発~江津18時57分着。下りが江津12時34分発~浜原14時36分発~宇津井15時08分発~口羽15時17分発~三次16時15分着。

これにより、三江線全線を直通する列車は上り2本・下り3本となる。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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