NSX 専門店の“普通じゃない”販売方法とは…株式会社カワゲン・コーポレーションジャパン ルートKS代表「中古車店のイメージ超える」

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カワゲン・コーポレーションジャパン ルートKS 川合進二社長
  • カワゲン・コーポレーションジャパン ルートKS 川合進二社長
  • ホンダ NSX
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ホンダ『NSX』専門店として全国に知られるルートKS。その表看板である鈴鹿店は、鈴鹿サーキットからわずか3分、通称“サーキット道路”沿いにあり、レース観戦に行く途中で見た覚えがある人も少なくないだろう。

そのルートKSが10月17日、一人のNSXファンの夢をかなえるため、歴代NSXを鈴鹿サーキットで1時間、思う存分走らせるという走行会を実施した。

前代未聞の企画を実現した「ルートKS」とはどんなショップなのか。イベント当日、代表の川合進二社長に聞いた。

◆NSXの素晴らしさをサーキットで実感

----:まずはNSX専門店を始めたきっかけを教えてください。

18歳の頃からFD3S(3代目マツダRX-7)に、その後はR32とR33のGT-Rに乗っていました。NSXとの関りは1997年にNSX-R(92R)を中古車で購入したのが始まりです。念願叶って手に入れたNSX-Rは、自分の想像をはるかに超えたもので、特に驚いたのがサーキットでの走りです。チューンしたGT-Rに比べてパワーは劣るのに、サーキットでは速いし壊れない。それから日本中のサーキットをNSX-RやタイプSゼロで走るようになり、乗れば乗るほどNSXの素晴らしさ、楽しさを実感するようになりました。

また、オリジナルのエアロパーツを自分で製作し、NSXに付けて走る楽しさも同時に味わいました。ルートKSを始めたのは2003年ですが、私がこの世界に飛び込んだ一番の理由は、やはりNSXが「好き」というのが大きいです。そして私と同じ思いをもつクルマ好きの方に、NSXの素晴らしさをもっと知ってもらいたいと思ったのがきっかけです。
ホンダ NSX
----:販売台数の比較的少ない、しかも初代については2005年に生産終了したNSXの専門店で成功されているのが驚きです。タイプRなどの中古車には新車価格を大幅に上回るプレミア価格もついているようですが、そもそもコンディションのいい車両自体が減っているのではないでしょうか。NSXだけでビジネスは成り立ちますか。

車両販売の方は、2014年度はNSXだけでNSX売買台数41台、2015年度には73台ありましたが、私自身は数を目指すのではなく、お客様と1対1で対応して信頼関係を築くことを一番の目標にしています。2014年にはNSX専用トランスポーターを導入したのですが、それで私自身が全国どこへでも納車に行っています。スタッフに任せられないというのではなく、私自身がそういうのが好きなんです。「好き」なことって、大変でもなんでもないですよね。

それから私自身、速く走るだけでなく、NSXをカッコよく乗りたいという思いがあって、ドライカーボン製パーツの開発と販売には以前から力を入れています。

そのためにNSXベースのデモカー「ゼロフォース」で筑波や鈴鹿でタイムアタックしています。カッコも大事ですが、タイムを出さないと説得力がないですからね。

----:NSXにとって「速さ」は、今でもやはり重要なポイントなのですね。

例えば筑波で1分を切るということが重要なんです。ゼロフォースのドライカーボン製ボディを作るのには1000万円くらいかかっていて、これも市販する予定ですが、実際にはノーマルのNSXに乗っているお客様に、純正部品と交換するタイプのカーボン製パーツに興味をもってもらいたいと思っています。それで仮に8kg軽くなったとしても体感できるものではありませんが、だからこそサーキットでタイムを出して、モノの良さを知ってもらうことが重要なんです。
カワゲン・コーポレーションジャパン ルートKS 川合進二社長
◆中古車販売店のイメージを超える

----:今日の走行会では新型NSX(NC1)も走らせていましたね。

NC1についても来年2018年2月からオリジナルエアロパーツの開発を行います。ただ、今はまったくノーマルのままの状態で日本中のサーキットを徹底的に走らせている段階です。(鈴鹿、富士、筑波)単に新型が出ました、パーツ作りました、発売しました、というのは今の時代に合わないと思ってますから。

----:初代NSXが「伝説の名車」となる一方で、新型NSXも登場しました。「ルートKS」は今後どんな風に進化していくのでしょうか。
ルートKSがたった一人のNSXファンのために鈴鹿サーキットを貸し切っての試乗会を実施した
現在、ショールームとしてはこの鈴鹿店がメインで、伊賀店では車両整備やデモカー製作をしています。また、大阪には昨年、お客さまとじっくり話をしたり、ルートKSのコンセプトを伝える場所として「DK MODEオフィス大阪」をオープンしました。高層ビルの49階にあるので、車両は展示していませんが、日曜と月曜にはご予約されたお客様とここでお会いしています。大阪のオフィスには海外の方も含めて、いろいろなお客様がいらっしゃいます。高級車をたくさん所有されているコレクターの方も多いですが、最初のきっかけはやはり「NSXが好き」ですね。お会いしたことでクルマを買ってもらえればもちろんいいですけど、そこはあまり関係なく、いろんな話をしています。

そしてもう一つ、住所を公表していない第4のショールームがあります。そこには市場に売り出されることのまずない、最高に珍しいNSXを並べて、販売店とかいうイメージを超えたものになりたいと思っています。まだまだ手探り中ですが、いずれは関東に進出するかもしれませんね。
カワゲン・コーポレーションジャパン ルートKS 川合進二社長
ルートKS公式サイトはこちらから
《丹羽圭@DAYS》

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