タミヤがRCカーの新シャシーを発売…高スペックと親しみやすさとを両立

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M-07 CONCEPT。後方はオプションパーツを装着した仕様
  • M-07 CONCEPT。後方はオプションパーツを装着した仕様
  • M-07 CONCEPT
  • M-07 CONCEPT
  • M-07 CONCEPT
  • M-07 CONCEPT。右はオプションパーツを装着した仕様
  • M-07 CONCEPT。右はオプションパーツを装着した仕様
  • M-07 CONCEPTとデミオ、ロードスターのボディ
  • 左から前住氏、鈴木係長、野間本部長、中山開発主査兼チーフデザイナー
タミヤは電動RCカーの新型シャシー「M-07 CONCEPT シャーシキット」を6月下旬に発売する。これに先がけ、6月16日にタミヤ掛川サーキットでメディアミーティングを開催。新シャシーの魅力や特徴が紹介された。

M-07 CONCEPTは、タミヤが「Mシャーシ」と呼ぶシリーズの最新モデル。Mシリーズは「1/10電動ツーリングカー」というカテゴリーに属するもので、前輪駆動用と後輪駆動用の2種類をラインナップ。奇数が前輪駆動用、偶数が後輪駆動用だ。M-07 CONCEPTは2009年に発売した「M-05」以来、8年ぶりに登場した新開発の前輪駆動用シャシーということになる。

タミヤによれば、この新シャシーは「M-05の、たんなる後継車種ではない」という。新たなDNAを持った新世代シャシーとして「キャパシティを拡大した」とのことだ。同社営業課の前住論氏は「ユーザーとの対話を重ねた結果、操縦やセッティングのしやすいものにしてほしいと開発陣にリクエストした」という。それはどんな背景によるものだったのだろうか。

「Mシャーシは、レジャーとして楽しむためにレースに参加するユーザーが多かったんです。ところが、しだいに本格的にレースに取り組むエキスパートも増えてきて、ユーザー層が幅広くなってきました」と説明するのは、 企画開発部一課の鈴木清和 係長。「Mシャーシはもともと、作りやすく廉価な製品という位置づけだったのですが、本格的に走り込んでいる人と、はじめてRCカーに触れるような入門者との格差が大きくなってきた。そこで幅広い層の人が同じように走らせられ、楽しさを共有できるモデルがほしいということになりました」。

そこで、サスペンションだけでは吸収しきれない路面からの衝撃をシャシーで受け止め、フロアのねじれでグリップを確保する構造を構想。その結果、昨年発売した「TA07 PRO」と同様の、大面積のフロアとアッパーフレームを組み合わせたデザインになった。このおかげで、従来機種ではショックをいなすためにアンダーステア傾向となるジオメトリーだったが、新型ではシャシーの余裕があるために攻めたジオメトリーにでき、コーナリングの速さと操縦のしやすさを両立できたと鈴木係長。「キャパシティを拡大した」とは、性能を向上させつつ懐を深くして、楽しみの幅が拡大したことを指す。

「従来機種では、各ユニットの剛性は高かったのですが、ユニットの結合部分で剛性が落ちることもありました。そこで一体成型フロアにすることで、全体が適度にねじれるようにしました」とのこと。ホイールベースは225mm、239mmという2種類が設定できるが、この調節はシャシー側ではなく、リアサスペンションのアームを組み替えることで対応。シャシー剛性を変化させることなく、ディメンションを変更できるようになっている。

そしてもうひとつ、従来機種にまさる点として挙げたのが整備性だ。組立/分解をしやすく、またギアボックスへアクセスしやすくしたことで、メンテナンスする楽しさを高めたとのこと。性能を高めつつ、同時にセッティングの幅広さやメンテナンスのしやすさも高めることで、ライトユーザーや初心者でも魅力を感じられるデザインにしたというわけだ。

なおミーティングにはマツダから商品本部の野間幸治 本部長、中山雅 開発主査兼チーフデザイナーがゲストとして参加。RCカーへの思いや、実車とRCカーの共通点などについてトークを展開した。またタミヤが主催するレース「タミヤグランプリ全日本選手権」の2017年シーズンでは「Mシャーシを使用しつつ、ボディをロードスターとデミオに限定」したクラスを設定し、「MAZDA Championship」が開催されることも紹介された。

ミーティングの後はメディア参加者の有志と模擬レースが開催されたのだが、ここでは社内でRCカークラブを組織するほどのエキスパートである野間氏と、対照的に「ほとんど初心者」という中山氏が5位、6位という結果。「幅広い層が、同じように走らせられる」ことを証明する結果となった。
《古庄 速人》

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