【スーパーフォーミュラ 第1戦】日本人王者4人の僅差接戦を制し、中嶋一貴がポールポジション獲得

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左から予選2位の国本雄資、ポールポジションの中嶋一貴、3位の山本尚貴。
  • 左から予選2位の国本雄資、ポールポジションの中嶋一貴、3位の山本尚貴。
  • ポールポジションを獲得した#37 中嶋一貴。
  • 予選2位の#1 国本雄資。
  • 予選3位の#16 山本尚貴。
  • 予選4位の#2 石浦宏明。
  • #36 ロッテラーは予選7位(奥の#10 塚越広大は予選5位)。
  • #15 ガスリーはQ3に進出するも、予選8位にとどまった。
  • #18 小林可夢偉は予選18位。決勝での挽回を期す。
全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)開幕戦の公式予選が22日、鈴鹿サーキットで行なわれ、2012&14年チャンピオンの中嶋一貴がポールポジションを獲得した。予選は4位までを王座獲得経験のある日本人選手が僅差で占める結果となっている。

晴れ、ドライコンディションのもとで午後2時から開始された3段階ノックアウト方式の予選。全19台参加のQ1でまず5台が脱落し、Q2には14台が進出。さらにQ2で6台がノックアウトされ、最後のQ3に8台が進むこととなる。

ポールポジション争奪戦のQ3は今回、最終的に上位4人が0.111秒差以内という決着に。僅差接戦が常のSFでもここまでは、というくらいに思える状況だったが、その4人の顔ぶれはいずれも和製チャンピオン。エンジンとタイヤ(全車ヨコハマ)の進化熟成でレコードタイムは当たり前となった高次元アタック合戦のなか、高実績者たちが力と存在感を発揮した格好だ。

1分35秒907でポールポジションを獲得したのは、12&14年王者の#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/エンジンはトヨタ)。これに0.090秒差で昨年のチャンピオン #1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)が続き、3位には13年王者の#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)がさらに0.007秒差でつけ、ホンダ勢最上位。4位は国本の僚友で15年王者の#2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)だった。

開幕前のテスト、そして前日の金曜練習走行でも好調だっただけに、「それがプレッシャーになった部分もありましたね。ポールが獲れてホッとしました」と#37 一貴。好調トムス勢のなかでも、開幕戦のレースウイークに入ってからは手強い僚友(11年王者)#36 A.ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)に対し、#37 一貴が常に先行、先行のかたちで運んできている。

「納得いく予選が戦えました」と語る#37 一貴は今年、SFとWEC(世界耐久選手権)、SUPER GTと3つのトップカテゴリーを掛け持ち参戦中。先週もWEC開幕戦で優勝したばかりで、実に多忙な日々を過ごしているが、「ドライバーはマシンに乗っている時間が長い方がいいと思っていますし、そう言ってきましたので、まず(SFでもポールという)結果が出て、少し安心しています」と笑顔を見せる。そして、「でもここで安心していると伸びシロがなくなる。明日のレースもしっかり戦いたいと思います」と、翌日の決勝に向けて気持ちをさらに引き締めた。

王者たちが上位グリッドを形成した開幕戦を制し、3年ぶり3度目の戴冠に向けて#37 一貴がシーズンの主導権を握れるか。これが決勝最大の焦点となるだろう。

予選5位は#10 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)、6位には#19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)が続いた。#36 ロッテラーは7位。

大物新人#15 P.ガスリー(TEAM MUGEN/ホンダ)はQ3に進出したものの、8位に甘んじた。前日からマシンのダウンフォースの面に悩んでいたという彼だが、これは空力系のメカニカルな問題に起因していたようで、今日午前のフリー走行で原因が判明したという。午後の予選に向けてはマシンのセットアップも全面的に見直して臨み、「Q1ではベターなフィーリングを得られた」。しかし、その後は伸び悩み、「Q3では他車の後ろを走ることになってしまったり、コンマ7秒ほどのミスもあったりして」8位にとどまっている。

「3月上旬のテストの時とは温度条件等が違い、違和感がある」という#15 ガスリー。だが、悩みつつもSF初回の予選でQ3進出という一定の結果を残すあたりは、さすが次期F1候補生のポテンシャルといえよう。「テストが好調だっただけに8位という予選順位にはガッカリはしているよ。でも、今日はよく寝て、明日起きてからはマシンをもっと速くすることに集中して、レースで頑張る。1周目になるべく多くのマシンをパスしたい」と、決勝に向け意気込みを語っている。巻き返しが注目されるところだ。

チーム移籍初戦の#18 小林可夢偉(KCMG/トヨタ)はマシンにトラブルが生じていた模様で、Q1落ちを喫して予選18位。こちらも決勝での挽回に期待がかかる。

今回の決勝レースは通常の1レース制大会より50km短い200km戦(35周)で、レース中に「1輪以上のタイヤ交換」が義務づけられる設定(ドライ時)。交換本数、給油の有無は自由なので、ピット時期を含めて戦略面も勝敗に影響してくる可能性が考えられる。中団、後方からのサブマリン的な浮上があるかもしれない。

順当か、波乱か。そしてそのなかで先制勝利を得るのは中嶋一貴なのか、あるいは他の誰かなのか。SF開幕戦「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」の決勝は、明日(23日)の13時40分開始予定となっている。
《遠藤俊幸》

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