【F1 オーストラリアGP】ベッテル&フェラーリが開幕戦制覇…メルセデス勢は2-3位に敗れる

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ベッテル(3月26日、F1 オーストラリアGP)
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2017年F1開幕戦オーストラリアGP(メルボルン)は26日に決勝日を迎え、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝。ベッテルとフェラーリの優勝は2015年9月のシンガポールGP以来で、ベッテルは個人通算43勝目を挙げた。

もっと速いF1に、との理想を掲げて車両規定が変わるなどした新シーズンの開幕戦は、チャンピオン争いに期待高まる内容と結果になった。今季は開幕前の合同テストから好調と見られていたフェラーリ、そのエースであるベッテルが、2番グリッドから出て、予選1&3位だった3年連続王座獲得陣営メルセデスを2~3位に下して1年半ぶりに復活優勝したのだ。

レース序盤、ベッテルはポール発進のルイス・ハミルトンに引き離されず2番手を走行。先にタイヤ交換に動いたハミルトンがピットアウト後にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜けず苦労したことも助けに、しっかりしたペースでライバルの6ラップ後のタイヤ交換まで走ったベッテルは、コース復帰後もハミルトンの前(実質の先頭)をキープすることに成功した。

そのままトップを守って勝ったベッテルは、表彰台で「チーム、ファクトリーのみんながいい仕事をしてくれた。結果が出せて嬉しい。(今季のマシンは)ドライブしていてもとても楽しいよ。素晴らしい一日になった」とコメント。レッドブル時代の10~13年の4連覇以来となる王座獲得に向けて、最高のキックオフとなった。彼が過去3年最強のメルセデス勢に先んじて勝ったことは、シーズン展開への興味という意味でも大きいといえよう。

2位はハミルトン(08、14、15年王者)。3位には昨季限りで電撃引退したニコ・ロズベルグ(16年王者)に代わってメルセデス入りしたバルテリ・ボッタスが続いた。

■F1オーストラリアGP 決勝結果(10位入賞まで)
優勝 S.ベッテル(フェラーリ)
2位 L.ハミルトン(メルセデス)
3位 V.ボッタス(メルセデス)
4位 K.ライコネン(フェラーリ)
5位 M.フェルスタッペン(レッドブル)
6位 F.マッサ(ウイリアムズ)
7位 S.ペレス(フォースインディア)
8位 C.サインツJr.(トロロッソ)
9位 D.クビアト(トロロッソ)
10位 E.オコン(フォースインディア)

20台出走で完走13台と、近年のF1にしては“荒れた”展開(結果)ともなったが、オーバーテイクシーンが多い印象はなく、開幕前に各方面で懸念された今季型マシンの傾向が示唆されるところもあった開幕戦だった。

地元オーストラリア出身のダニエル・リカルド(レッドブル)はスタート前の走行中にマシンがストップしてしまい、周回遅れになってからのピットスタートで、最終結果もリタイア。

マクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソ(05、06年王者)がさすがの巧レースぶりで終盤、入賞を争うところを見せてくれたのだが、最終的にはマシントラブルと見られる状況でリタイアした。レギュラー昇格初戦のストフェル・バンドーンもトラブルに苦しむ展開で、最終結果は2周遅れの完走最下位13位。

今季のF1は全20戦の予定で、次戦第2戦は4月7~9日に上海で開催される中国GPとなる(鈴鹿での日本GPは10月6~8日)。

《遠藤俊幸》

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