ドイツのスポーツカーメーカー、ポルシェは3月20日、アニュアルレポート(年次報告書)とサステナビリティレポート(持続可能性報告書)を初めて統合するとともに、AR(拡張現実)機能を採用した、と発表した。
新しい報告書では、音声と映像コンテンツを追加し、単なる文書の枠を超えたレポートにしているのが特徴。AR機能が、刺激的なオーディオビジュアルと有益なコンテンツを、レポートに提供している。
具体的には、動画とアニメーションによってデジタルの世界へと拡張され、サービスの範囲を広げた。主要な財務データは、他の年度のデータと比較し、表示させることが可能。閲覧者が時期と主要データのカテゴリーなどのパラメーターを選択して、異なる比較や概要を構成することもできる。
また、可視化された図や表なども自由に選ぶことが可能。そして最終的に、グラフはさまざまなフォーマット(PNG、XLS、PDFなど)で保存できる。
ポルシェ取締役会のオリバー・ブルーメ会長は、「サステナビリティはポルシェの戦略にとって、切り離すことのできない重要な要素。このレポートが物質的な価値と非物質的な価値に同じように焦点を当てているのは、そのため」と述べている。