ZFとポルシェ、新型8速DCT共同開発…電気駆動にも対応

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ZFとポルシェが共同開発した新型8速DCT
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ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZFは2月中旬、新型8速デュアルクラッチトランスミッション(8速DCT)をベースとしたモジュラーハイブリッドトランスミッションをポルシェと共同開発した、と発表した。

共同開発における重点目標のひとつが、電気駆動をオプションとして実現すること。新しいギアセットデザインにより、出力100kWのハイブリッドモジュールを現行の7速DCTスポーツトランスミッションと同等の全長に収めることに成功した。

また、燃費節約走行時にはハングオンクラッチを使ってフロントアクスルのみを駆動するオプションの統合全輪分散型トランスミッションも、同様に省スペースでの組み込みを実現。基本トランスミッションのパワーロスも、いくつかの改良を施すことで最大28%削減。これには、超ワイドレシオ、ギアの8速化、感応型潤滑システムなどの効果があげられる。

ZFの乗用車トランスミッション部門を統括するユルゲン・グライナー代表は、「この新型8速DCTスポーツトランスミッションは、素早いシフトチェンジ、高効率、電気駆動という要素と、様々な組み合わせで限られたスペースに設置できる柔軟性を両立させた」と述べている。

《森脇稔》

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