BASFは、揮発性有機化合物(VOC)を低減し、車室内空気質を改善できるポリエーテルポリオールの新グレードを発売した。
新グレードは、高反発軟質ポリウレタンフォームや半硬質ポリウレタンフォーム製自動車用部品に利用される「Lupranol(ルプラノール)」ブランドの製品。低VOCグレードのポリオールはアルデヒドの排出を大幅に低減し、シートや天井、ステアリングホイールなどに用いるポリウレタンフォームの持続可能な代替品となる。
中国や韓国では、車室内空気質を高めるためのソリューションが求められている。中国の主要試験機関が行ったテストでは、新グレードはホルムアルデヒドの排出量を5~10%、アセトアルデヒドとアクロレインの排出量を30~40%低減。厳しさを増すVOC排出の規制基準クリアに貢献する製品となる。
またルプラノールは「Elastoflex(エラストフレックス)」のような高反発ポリウレタンフォームの製造に使われるため、自動車用途に最適。快適性、弾力性、耐過重性の向上にも貢献する。