ホンダと日立オートモティブシステムズは、電動車両用モーター事業の合弁会社設立に関する基本合意書を締結。新会社設立に向けて具体的な協議を開始すると発表した。
ホンダは、1999年に同社初のハイブリッド車『インサイト』を発売して以来、電動車両ラインアップ拡充をめざすとともに、基幹部品であるモーターの自社技術力と生産力の向上に努めてきた。一方、日立オートモティブシステムズは、これまで小型・軽量化、高出力化を推し進めた電動車両用モーターを国内外の自動車メーカーに数多く納入してきており、その製品性能や生産技術は業界から高い評価を得ている。
電動車両市場のさらなる拡大が見込まれている中、両社は自動車メーカーとサプライヤーの協業により、技術的なシナジー効果やスケールメリットを創出し、電動車両システムの中核を構成するモーターの競争優位性と事業基盤を堅固とすることをめざし、今回の基本合意に至った。
新たに国内にて設立をめざしている合弁会社は、米国と中国にモーターの製造と販売を行う子会社の設立を計画。こうした拠点展開とともに、新会社はホンダを含めた自動車メーカー各社からの需要に広く応えることで、グローバルでのモーター供給拡大をめざす。