今年の一台を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2016-2017」が発表された。モータージャーナリストをはじめとする59名の選考委員による選考コメントが、公式サイトで公開されている。各委員の得点とともに引用し、紹介する。
モータージャーナリストの岡本幸一郎氏はスバル『インプレッサスポーツ/G4』に10点を投じた。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載されたコメントである。
「プリウスとインプレッサの両方に10点をあげたい気持ちですが、大いに悩んだ結果、インプレッサを10点とすることにしました。それは、すべてを一新して、新たな一歩を踏み出したスバルの第一弾であるインプレッサは、のちのち振り返っても、ひとつの節目になるクルマであり、2016年をもっとも象徴するクルマだと思ったからです。スバルがインプレッサの開発にあたって、世界水準を目指して取り組み、ここまで上質に仕上げたこと、しかもそれをリーズナブルな価格のまま実現したこと、さらにはラインアップの限られるスバルだからこそ、ヒエラルキーを超えて、このクラスで考えられる最良のプロダクトをユーザーに提供したいという心意気を強く感じさせるクルマでもあることを、高く評価したいと思います」。
全投票点数は下記の通り。
スバル『インプレッサスポーツ/G4』:10点
トヨタ『プリウス』:6点
アバルト『アバルト124スパイダー』:4点
アウディ『A4シリーズ』:3点
ボルボ『XC90』:2点
岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級サルーンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに鋭意執筆中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。