当時のまま保存されるヤマハの名車…1955-80年[写真蔵]

モーターサイクル エンタメ・イベント

歴史車輌デモ走行見学会2016
  • 歴史車輌デモ走行見学会2016
  • ヤマハ YA-1(1955年)
  • ヤマハ YA-1(1955年)
  • ヤマハ YB-1(1955年)
  • ヤマハ YD-1(1957年)
  • ヤマハ YD-1(1957年)
  • ヤマハ YDS-1(1959年)
  • ヤマハ YDS-1(1959年)
ヤマハ発動機は11月5日、静岡県袋井市にある同社のテストコースにおいて、「歴史車輌デモ走行見学会2016」を開催した。同イベントに展示された車両やその走行シーンを写真で紹介する。[写真49枚]

本イベントは2008年以降8年ぶりの開催。ヤマハに動態保存される歴代モデルを普段は一般人の立ち入りが制限されるヤマハ袋井テストコースに持ち寄りコースを特別に一般解放。約3000人のファンが駆けつけ、2ストロークのサウンドやキャブレターの匂いなど、今では滅多に体感できないバイクの奥深い世界に浸った。

【掲載車両】
・YA-1(1955年)…排気量123cc、5.6ps。ヤマハ発動機製品第1号。1955年7月の第3回富士登山レースなどで上位を独占し、走行性能の高さも目立った。

・YB-1(1955年)…排気量128cc、5.8ps。YA-1に続く第2号。排気量を5ccアップしたエンジンやクロームメッキ、ブラック塗装など質感も高い。

・YD-1(1957年)…排気量247cc、14.7ps。ヤマハ製2ストローク初の2気筒エンジンを搭載。コンパクトなボディサイズと躍動感のあるデザインも魅力。

・YDS-1(1959年)…排気量246cc、20ps。国産バイク初の5段変速機やタコメーターを内蔵したコンビネーションメーターなどスポーツを意識した仕様になり、レースでも活躍。

・SC-1(1960年)…排気量175cc、10.3ps。ヤマハ初のスクーター。トルクコンバーターの2段ATギアやシャフトドライブ、前後輪片持ちサスペンションなど、先進的な技術が惜しみなく投入された。

・YDS-2(1962年)…排気量246cc、23ps。本格的なスポーツモデルとして好評だったYDS-1の後継エンジンは3psアップの23psとなり、さらにスポーツ性をアップ。

・YDS-3(1964年)…排気量246cc、24ps。YDSシリーズ3代目。分離給油システムの「オートルーブ」の採用や低中速域での性能向上など市街地での扱いやすさも狙った。

・YM-1(1965年)…排気量305cc、27ps。より高性能を狙ったスポーツモデル。オートルーブ機能やツインキャブレター、5段変速機装備で、0-400m加速は14.7秒。

・R1(1967年)…排気量348cc、36ps。排気量は当時のヤマハ最大。0-400m加速は13.8秒で最高速度は173km/hに届いた。

・HS-1(1968年)…排気量89cc、10.5ps。89ccながらオートルーブシステムやツインキャブレターを装備した2スト2気筒エンジンを搭載した本格派。

・DT-1(1968年)…排気量246cc、18.5ps。「トレール」という新しいジャンルを切り開いた本格オフロードモデルで、アメリカで爆発的にヒット。

・AT-1(1969年)…排気量123cc、11.5ps。大ヒットしたDT-1のコンセプトを受け継ぎ、125ccクラスのエンジンを搭載。オフロード愛好者の拡大を促した。

・HT-1(1969年)…排気量89cc、8.5ps。DT-1とAT-1に続き、90ccクラスのエンジンを搭載。オフロードを始めようとする若者から人気を集めた。

・FT-1(1970年)…排気量49cc、4ps。「ミニトレ」(ミニトレールの略)の草分け的存在。コンパクトでカラーも豊富に用意し、ファッション要素も高かった。

・RT-1(1970年)…排気量351cc、30ps。DT-1よりも大排気量、大パワーのエンジンを搭載し、さらなるオフロードの楽しさを追求した。

・XS-1(1970年)…排気量653cc、53ps。ヤマハ初の4ストロークエンジンを搭載し、バイクの大型化と高速化に対応。しかし、軽量・スリム・コンパクトという扱いやすさも追求。

・DX250(1970年)…排気量247cc、30ps。同年発売されたRX350の250cc版。当時のレース車両に用いられる高張力鋼管ダブルクレードルフレームなどを採用した。

・TX750(1972年)…排気量743cc、63ps。ヤマハ初の"ナナハン"モデル。直列4気筒エンジンが主流の大型クラスにあえて2気筒エンジンを採用。独特のトルクや鼓動感が魅力。

・Chappy[LB50 2](1973年)…排気量49cc、3.5ps。都会で暮らす女性がメインターゲット。オートマチック2段変速に始まり、さらにハンドクラッチ4段モデルや遠心クラッチ3段モデルなども追加された。

・RD250(1973年)…排気量247cc、30ps。YDSシリーズやDX250を経てさらにスポーツ性を追求。エンジンにはトルクインダクション機構を採用し、トランスミッションも6段となった。

・Zippy[LB50IC](1973年)…排気量49cc、4.5ps。極太のリヤタイヤやロングシート、アップハンドルなど遊び心溢れるスタイリングが魅力のスポーティファッションバイク。

・TX500(1976年)…排気量498cc、48ps。当時は最先端の技術であったDOHCエンジンをヤマハで初めて採用。対向ピストンキャリパーのブレーキなど独自の思想も与えられていた。

・GR50(1976年)…排気量49cc、4.5ps。カフェレーサースタイルの原付モデル。そのユニークなスタイルと軽快な走りで、多くの若者から支持された。

・XT500(1976年)…排気量499cc、30ps。オフロード専用モデルTT500と同時に開発。このエンジンはSR500のベースになる。1979年の第1回パリ・ダカールラリー優勝マシンのベース車両でもある。

・GX750(1976年)…排気量747cc、60ps。DOHC3気筒エンジンや、メンテナンスフリーのシャフトドライブなど、独自性を求めたスポーツモデル。そのハンドリングの良さから「ハンドリングのヤマハ」と呼ばれるきっかけに。

・Passol[S50](1977年)…排気量49cc、2.3ps。女性がスカートを履きながら乗れる「ステップスルー」スタイルを定着させたもの。当時6万9800円という価格も特徴。

・XS1100(1977年)…排気量1101cc、95ps。ヤマハ初の1000ccを超えるモデル。そのエンジンの圧倒的パワーが欧米のファンの心を掴んだ。

・SR500(1978年)…排気量499cc、32ps。オフロードモデルのXT500のノウハウをつぎ込んだオンロードモデル。この普遍的なスタイルは現在のSR400に継承されている。

・XT250(1980年)…排気量249cc、21ps。レース車両に用いられたモノクロスサスや当時最先端のエンジン部品、電子部品を搭載し、本格的なオフロードレースも楽しめた。

・RZ250(1980年)…排気量247cc、35ps。リッターあたり140psを発揮する高出力2ストエンジンと、軽量な車体で上のクラスをも追い回せる異次元の運動性能を発揮。未だに根強いファンを持つ2ストストリートスポーツの金字塔。
《阿部哲也》

編集部おすすめのニュース

レスポンスコメント欄(β)開設!ぜひ気になる記事にコメントしてください

おすすめの商品

特集