当面は中国を除くアジアで展開…トヨタとダイハツの「新興国小型車カンパニー」

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トヨタ アバンザ ヴェロス ティグレ(インドネシアオートショー16)
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トヨタ自動車は10月4日、ダイハツ工業の完全子会社の主たる狙いであった新興国での小型車事業強化に向け、2017年1月をめどに「新興国小型車カンパニー」(仮称)を立ち上げると発表した。トヨタ広報部によると、「アジア諸国」から事業展開する方針だ。

両社は16年1月にトヨタによる完全子会社化(8月実施)で合意。その際、トヨタの新興国での小型車事業を基本的にダイハツに委ねる方針を示していた。新興国小型車カンパニーの設置は、その方針を具体化させるためで、両社内にまたがるカンパニーとして発足させる。

カンパニーはダイハツがリードする形で運営し、新興諸国でのトヨタの小型車の開発、調達、生産準備に至るまでを、基本的にダイハツに一本化する。トヨタは16年4月から、車両の大きさなど製品や機能で分けた7つのカンパニー制を発足させており、新興国小型車カンパニーは8番目になる。

注目は具体的な事業展開の地域だが、トヨタによると「まずは中国を除くアジア諸国」(広報部)を対象にする方針。両社が強みを発揮している東南アジアのほか、インドやパキスタンも対象になるという。

《池原照雄》

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