【ホンダ フリード 新型】2列仕様がスパイクから+に名称が変わった理由

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  • 本田技術研究所 田辺正 主任研究員
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ホンダは9月16日、コンパクトミニバン『フリード』を全面改良し、発売した。今回の改良を機に2列目仕様車は先代の『フリード スパイク』から『フリード+』(フリードプラス)に名称変更されるとともに、スパイクの特徴だった外観上の差別化もなくしたものとなっている。

開発責任者を務める本田技術研究所の田辺正主任研究員は「3列席がないのだからプラスではなくマイナスではないのかという意見も社内で実際にあった」と明かしたうえで、「新しい空間をお客さんにプラスしたいという『N-BOX+』の思想に近いところがあり、また使い勝手もN-BOX+に近いところもあり、そういう意味でフリード+にした」と命名の経緯を語る。

一方、スパイクという名称を使わなかったことに関しては「グループインタビューやネットを使った定量調査で、フリード/フリード スパイクのユーザーに、まずデザインを一緒にすると、お互いどう思うか聞いたところ、エクステリアを気にしていないユーザーが9割以上で、これは私も意外だった」という。

また「エクステリアを気にしていたのはむしろ(フリードの先代となる)『モビリオ スパイク』のユーザーで、やはりアウターパネルまでデザイン変えて違うパーツにして相当投資をかければ、違う車だと認識される。だから逆にモビリオ スパイクのユーザーはフリード スパイクに乗り換えてない」とも。

というのも「フリード スパイクは荷室部分の暗窓やフロント周りを少し変えた程度だったので、モビリオ スパイクのユーザーからすれば、これはスパイクじゃないと映ったため」と田辺氏は分析する。

その一方でフリード スパイクのユーザーからは「気に入るデザインだったら同じでも良い。造り分けるための金は、あっと驚く内装に回して欲しいという声が多かった」という。

このためフリード+とフリードとの外観上の違いは、荷室への出し入れがしやすいように、リアドアの開口部下端が深くなっているという「機能由来の部分だけ」にとどまっている。

《小松哲也》

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