日産自動車が、日本国内で行う『フーガ ハイブリッド』のリコール(回収・無償修理)。このリコールが、米国にも拡大した。
これは、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「北米日産から、インフィニティ『M35ハイブリッド』(日本名:日産『フーガ ハイブリッド』)に関するリコールの届け出を受けた」と発表している。
今回のリコールは、ハイブリッドパワートレインコントロールモジュールの不具合が原因。高電圧冷却システムの制御プログラムが不適切なため、電動ウォーターポンプ故障時に駆動モーターなどの温度が上昇する可能性がある。そのままの状態で走行し続けると、最悪の場合、過熱保護制御が作動してエンジンおよび駆動モーターが停止し、動力が伝達されなくなり、走行不能となるおそれがある。
米国では、このリコールが2012‐2013年モデルのインフィニティM35ハイブリッドに波及。2010年3月23日から2013年9月9日に製造され、米国で販売された1140台が対象になる。
北米日産は、該当車を保有する顧客に連絡。インフィニティの販売店において、対策済みプログラムに書き換えるリコール作業を行う。