JR九州、豊肥線の熊本・大分県境部を7月9日再開へ…特急も一部再開

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豊肥本線は7月9日に阿蘇~豊後荻間(赤)が再開予定。運休区間は肥後大津~阿蘇間(青)に縮小される。
  • 豊肥本線は7月9日に阿蘇~豊後荻間(赤)が再開予定。運休区間は肥後大津~阿蘇間(青)に縮小される。
  • 豊肥本線の阿蘇~豊後荻間の再開に伴い、全区間で運休中の『九州横断特急』も阿蘇~別府間のみ運転を再開する。

熊本地震の影響で一部区間が運休中の豊肥本線について、JR九州は6月24日、阿蘇(熊本県阿蘇市)~豊後荻(大分県竹田市)間25.3kmの運転を再開すると発表した。普通列車のほか特急列車の運転も再開する。

豊肥本線は熊本~大分間148.0kmを結ぶ鉄道路線。4月に発生した熊本地震の影響で立野~赤水間の線路が土砂で埋まるなど甚大な被害が発生し、現在も同区間を含む肥後大津~豊後荻間の52.6kmで運休している。

今回再開が決まったのは、地震による被害が比較的少なかった熊本・大分の県境部。発表によると、普通列車は宮地~豊後荻間で上下計10本(5往復)の運転を再開し、地震発生前と同じ本数を確保する。

現在は熊本~大分~別府間の全区間で運休している『九州横断特急』も、阿蘇~大分~別府間のみ3往復再開する。再開区間のうち阿蘇~宮地間は普通列車が運転されないことから、快速列車の扱いで運転する。座席は全て自由席とし、車内販売は行わない。

これにより、豊肥本線の運休区間は肥後大津~阿蘇間の27.3kmに縮小されるが、同区間の再開のめどはたっていない。

《草町義和》

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