前日、ドライコンディションでの予選ではアタックラップでタイヤをしっかり発動させられない状況に陥り、昨年のSF参戦開始以来初のQ1落ち(17位)を喫してしまった#8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)。今季から導入されたヨコハマ製のワンメイクタイヤは、短い開発期間であったにも関わらずラップタイム水準的には前年までのタイヤとほとんど変わらない高性能を発揮しているが、その“取り扱い方法”については、まだまだ参戦各陣営が正解を模索中というところ。そのなかで可夢偉は今回特にハマってしまった。
SF第3戦は少し長めのインターバルを挟んだのち、7月16~17日に富士スピードウェイで開催される。可夢偉、そしてやはり開幕2戦連続まさかの無得点から挽回を図る12&14年王者#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)にとっては重要な位置付けの一戦だ。そして彼らには、その前に6月18~19日決勝のルマン24時間レース(WEC第3戦)でのフランス・サルトサーキットからの朗報、こちらにも期待したい(WECで一貴はトヨタの#5を、可夢偉は#6をドライブする)。
《遠藤俊幸》