5月12日、日産自動車との資本提携を発表した三菱自動車。日産から調達した資金を、三菱自動車はどう活用していくのか。
今回の資本提携では、三菱自動車が第三者割当増資を行い、5億0662万株の新株を発行。この新株を日産に割り当てることで、三菱自動車は2373億円の資金を調達する。
日産と三菱自動車は、「三菱自動車の調達資金の使途の詳細については、現時点では未定」との立場。しかし、両社が想定しているのが、「フレームベースのピックアップトラックとSUVの新商品投入」に、資金の一部を充当すること。
かつて、『パジェロ』が大ヒットした三菱自動車。ここ数年、三菱自動車はSUVを主力製品に位置付けてきた。日本国内では『アウトランダー』や『デリカD:5』、東南アジアではピックアップトラックの『トライトン』やSUVの『パジェロスポーツ』などが支持されている。
日産自動車も、フレームベースのピックアップトラックと SUV が、「三菱自動車の戦略商品」と認めている。三菱自動車は得意分野に、日産から得た資金を効率的に投入し、立て直しを図ることになる。