【SUPER GT 第2戦】GT300決勝…星野一樹&マーデンボロー組GT-R優勝、日産は両クラス制覇

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優勝の#3 GT-R。
  • 優勝の#3 GT-R。
  • チェッカーを受ける#3 GT-R。
  • GT300クラスの表彰式。
  • 2位の#55 BMW M6。
  • 3位の#25 VivaC 86 MC。
  • 4位の#18 UPGARAGE 86。
  • 5位の#0 GT-R。
  • 6位の#51 フェラーリ488。

4日に決勝レースが実施された、SUPER GT第2戦「富士 GT 500kmレース」。GT300クラスは星野一樹&ヤン・マーデンボロー組のGT-Rが優勝し、日産は両クラス制覇となった。

富士スピードウェイ110周の500km戦、GT300クラスはトップが102周クリアの時点でチェッカーフラッグとなった。勝ったのは、予選5位だった#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&J.マーデンボロー/ヨコハマ=YH)。マーデンボロー~星野~マーデンボローとつないで、トップに立ったレース中盤以降は、フロントロウ発進だった#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&小林崇志/ブリヂストン=BS)と#25 VivaC 86 MC(土屋武士&松井孝允/YH)に対して常に優位を保つ安定感ある戦いぶりを披露、今季初勝利を飾った。

マーデンボローは英国出身の24歳で、今季が初のSUPER GTフル参戦。「2戦目で勝つことができ、今日は最高の気分。クルマはいい状態だったし、タイヤチョイスも良く、我々は安定して速く走れた。ミスなくドライブできたとも思う。本当に嬉しい」と語る。このクラスのチャンピオン経験もあるベテランの星野も、「開幕戦が残念な結果になってしまったので、富士には『絶対勝とう』という気持ちで入ってきました。チーム、ヤン(マーデンボロー)、ヨコハマタイヤ、全員の力で勝ち取った優勝だと思います」と喜ぶ。

新車が大挙して登場している今季のGT300において、派手さという意味では控えめな#3 GT-Rだが、新加入のマーデンボローを含めて質実剛健な実力を披露しての素晴らしい勝利。今後も安定した戦いを続けていけそうなムードがあるだけに、チャンピオン争いの主軸になる可能性も充分にある、そんな予感を抱かせるレースだった。

フロントロウ発進の2台は、それぞれ決勝で順位をひとつずつ下げる格好になり、#55 BMW M6が2位、#25 Vivac 86 MCが3位という結果だったが、両陣営のドライバーには充実感も漂っていた。#55 BMW M6は新車ゆえのトラブル懸念、#25 Vivac 86 MCはマシン的に得意コースとはいえないはずの富士、というそれぞれの課題を抱えていたことを考えれば、やはりベテラン実積派である高木(#55)と土屋(#25)が(もちろん勝ちたかったが)一定の満足感を語るのにも納得である。彼らもまた、シリーズタイトル争いに絡んでくる可能性がある存在と見ていいのかもしれない。

GT300クラスの決勝4~8位は以下の通り。

4位 #18 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴&山田真之亮/YH)
5位 #0 GAINER TANAX GT-R(A.クート&富田竜一郎/ダンロップ=DL)
6位 #51 JMS LMcorsa 488 GT3(都筑晶裕&新田守男&脇阪薫一/YH)
7位 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(R.ライアン&藤井誠暢/DL)
8位 #87 triple a ランボルギーニ GT3(細川慎弥&佐藤公哉&飯田太陽/YH)

今回はGT-R(1&5位)と86 MC(3&4位)が好成績をおさめたレースだったともいえるが、6~8位にはフェラーリ、アウディ、ランボルギーニ(ウラカン)のニューカーが並ぶ戦国模様でもある。次は7月23~24日のスポーツランドSUGO(宮城県)戦。富士とは異なるコース特性のSUGOで、GT500以上に焦点豊富ともいえる今季のGT300はどんなレース展開を見せるのだろうか。こちらも次戦が楽しみだ。

《遠藤俊幸》

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