ダイハツ工業の別所則英上級執行役員は4月27日の決算発表会見で2016年度の国内軽自動車市場について、現状の低迷がどこまで続くのか「非常に読みづらい」と述べた。
15年度の軽自動車市場は、15年4月に軽自動車税が1.5倍に増税された影響から長期に落ち込み、前年度比17%減の181万3000台にとどまった。別所氏は「税負担増でなお低迷している」と足元の状況を説明した。
16年度の同社の市場見通しは公表していないが、別所氏は日本自動車工業会が195万台、全国軽自動車協会連合会は180万台と、大幅にかい離している予測を引き合いに出し、「それだけ見通しが立てにくいということ」と指摘した。同社としては「適時、商品強化策を図る」ことで、15年度まで10年連続で維持しているシェア首位を確保する構えだ。