BRTが走る環状2号…2019年までは築地市場の裏出口を流用、仮設道路新設も

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築地市場の裏出口の道。環状2号は、この道を流用して2016年12月に暫定開通する
  • 築地市場の裏出口の道。環状2号は、この道を流用して2016年12月に暫定開通する
  • 環状2号のルートイメージ
  • 築地大橋も姿を現し始めた
  • 首都高都心環状線の下を交差する環状2号
  • 2020東京五輪終了後のBRT路線イメージ
  • 環状2号暫定開通に利用される道
  • BRTの停留所設置イメージ
  • 環状2号は、築地市場の裏出口の道を利用して2016年12月に暫定開通する

新橋と勝どき・豊洲の間に走り出すBRT(バス高速輸送システム)は、2019年の環状2号地下トンネル供用開始にあわせて営業が始まる見込み。その環2は、築地市場の地下を通るトンネルが完成するまで、築地市場の裏出口の道を借りるかたちで2016年に暫定開業する。

東京都市計画道路環状第2号線は、外堀通りと、虎ノ門-有明間をつないだかたちの、全長約14kmの幹線道路。虎ノ門ヒルズの地下から国道15号(第一京浜)までの地下ルートは完成したが、その先の山手線交差部付近から汐留交差点、首都高都心環状線交差部(汐先橋交差点)、築地市場青果門付近の地下トンネルが工事中だ。

東京都は「この事業中区間の地下トンネルは、開削工法ですすめる」という。築地市場の地下トンネル工事は、換気所の設置工事が始まった。

「築地市場が稼働している間は、(環2地下トンネルの)大規模な掘削工事などができない関係で、築地市場の裏出口の道を借りて環状2号を暫定開通させる」

その“裏出口の道”とは、築地市場と浜離宮庭園の間を流れる築地川に沿って敷かれた道のこと。「有明から都心へ向かう車線のクルマが、市場を避けるようなイメージでこの道を通る。逆方向は、築地市場の青果門あたりに新たに設置する」と都はいう。計画図では、青果門の先にある、青果部と水産部の建物上に暫定ルートが描かれているから、現状のこうした建物にも変更が加えられるかもしれない。

いっぽう、BRTは、2019年から新橋-勝どき・豊洲を、2020年東京五輪後から虎ノ門-国際展示場駅・東京テレポート駅を、選手村再開発後から虎ノ門・新橋-選手村を結ぶ路線を順次開設していく。運行主体は京成バスで、2019年の運行開始期は平日ピーク時1時間あたり6便、選手村再開発後は20便に拡大させる。車両は燃料電池を用いた一般路線タイプのバスと連節バスの2種類。

停留所は、車いす使用者が単独で乗り降りできるよう、地上側にプラットホームを設置。ホームとバスは段差なしで乗降できるようにする。停留所の数は少なく、虎ノ門と国際展示場前駅の間は、新橋駅、勝どき、市場前、有明テニスの森駅の4つ。すべてJR線、都営地下鉄大江戸線、ゆりかもめと接続している。

《レスポンス編集部》

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