東京臨海都心のBRTが路線拡大、有明・豊洲方面にルート延伸

東京BRT(新橋バス停)
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  • 東京BRT。単車は東京BRTが運行
  • 東京BRT。連接車は京成バスが運行
  • 東京BRTの新橋バス停はゆりかもめ新橋駅直下。
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  • 東京BRTがプレ運行(二次)を開始

東京都心と臨海地域とを結ぶ「東京BRT」。BRTはバス高速輸送の頭文字だ。2020年10月1日から虎ノ門ヒルズ~新橋~晴海BRTターミナルでプレ運行(一次)されているが、4月1日より、プレ運行(二次)を開始する。有明・豊洲方面に路線を拡大する。

●BRTとは?

東京BRTは京成グループの東京BRTと京成バスの共同運行だ。4月1日からのプレ運行(二次)計画について、国土交通省関東運輸局に許可・認可を申請した。東京BRTは、東京の臨海地域における交通需要の増加に対応し、地域の発展を支える公共交通機関として、BRTの運行を計画している。BRTでは連節バスの採用、走行空間の整備などにより、路面電車と同等の輸送力と機能を有し、定時性・速達性を確保した、バスをベースとした交通システムを指す。

二次の運行ルートは、一次に代わって、(1)幹線ルート、(2)晴海・豊洲ルート、(3)勝どきルートの3ルートを予定。(1)幹線ルートは新橋~国際展示場で、土休日は東京テレポートまで延長される。(2)晴海・豊洲ルートは虎ノ門ヒルズ・新橋~晴海BRTターミナル・豊洲・ミチノテラス豊洲。(3)勝どきルートは新橋~勝どきBRT間だが、他の2ルートの区間運転であり、便数は少ない。

新ルート設定に伴い、臨海地域の有明・豊洲方面に路線を拡大、停留施設を新設する。新設されるのは豊洲市場前、 有明テニスの森、 国際展示場、 東京テレポート、晴海中央、 豊洲、 ミチノテラス豊洲の7か所。豊洲市場前は幹線ルートの途中停留所で、ミチノテラス豊洲は晴海・豊洲ルートの終点となっているが、互いに至近の距離にある。また晴海BRTターミナルは、従来の転回スペースから、晴海通り路上に移設される。

走行ルートについて、新橋~勝どきBRT間で環状2号線本線トンネル経由に変更され、速達性が向上する。勝どきBRT→新橋の所要時間は7~8分が4分に、反対方向、新橋→勝どきBRTは7~8分が5~6分になる。

運行便数は、新橋~勝どきBRT間において、平日が往復計168便で14便の増発、土休日が往復計162便で46便の増発となる。

●乗り継ぎ割引導入、2代目はタダ

運賃は大人220円、小人110円。今回複数のルートが運行されることから「IC乗継割引」が導入される。新橋、勝どきBRT、豊洲市場前、ミチノテラス豊洲の4停留施設で、「幹線ルート」 と「晴海・豊洲ルート」 とを交通系ICカード(PASMO、Suica)で乗り継ぐ場合に、2台目の運賃が無料になる。

例えば幹線ルートの国際展示場から終点の新橋まで乗り、晴海・豊洲ルートに乗り継いで虎ノ門ヒルズまで行く場合、幹線ルートが220円、晴海・豊洲ルートが0円になる。あるいは、晴海・豊洲ルートの晴海BRTターミナルで乗車、勝どきBRTで幹線ルートに乗り継いで国際展示場で下車した場合、晴海・豊洲ルートが220円、幹線ルートが0円になる。

ただし適用は、乗り継ぎ時間が1乗車目の支払時から2乗車目まで60分以内で、同一のカードで支払う場合に、1人分のみ。同じカードで支払っても同伴者分の運賃には適用されない。連続の乗り継ぎでは、2回目以降は適用されない。

《高木啓》

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