東京の高輪にあった山手線や東海道線などをくぐるガードは桁下が低く、タクシーの屋根の社名表示灯が接触することから、“行灯クラッシャー”と呼ばれていたが、再開発に伴い姿を消した。そんな低いガードはもうないだろうと思っていたら、まだある……。
今回紹介するのは前回に続いて京成電鉄・京成本線。葛飾区の京成高砂駅の青砥寄りにあるガードは桁下2.0mだ。環状7号線・青砥駅東交差点の六叉路を柴又方面に折れ、中川にかかる高砂橋を渡ってから2つ目の信号を左折すると、高さ制限2.0mの交通標識が目に入ってくる。車を止めて長時間観察するなら、車道の幅が狭いので近隣の駐車場を利用すると良い。徒歩なら京成高砂駅北口から徒歩4~5分。
ガード下の通りには「東用水せせらぎ通り」という名前がついており、葛飾区や江戸川区の資料だと、かつて用水路だったところを道路に転用したことがわかる。もともと水路にかかる橋梁で、車両や人の通行を前提としていなかったので桁下が低いのだろう。1980年代に京成線が複々線になったのに合わせて構造物は改修されているはずだが、京成高砂駅が地平のままなので、ガード桁下も低いままだ。
ガード近くの青龍神社の境内には怪無池(けなしいけ)という、字面に反してミステリアスな池がある。池を汚したり水をかき出そうとすると悪いことが起こると言われるいっぽう、“怪我が無い”というご利益も噂されている。池と社殿との間の踏み分け道から中川の土手に上がれるので、レジャーシート持参でピクニックもいいだろう。
こちらはもっと低い
日産セレナまでなら通れる、制限高さ1.9mの古くて低いガード…JR・浜松町~田町
https://response.jp/article/2025/04/20/394716.html