NTN、三重県と桑名市に新インホイールモータ搭載のコンバートEVを貸与

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NTNが貸与するコンバートEV
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NTNは4月11日、「伊勢志摩サミット」応援の一環として、新インホイールモータシステムを搭載した改造電気自動車(コンバートEV)を三重県と桑名市へそれぞれ貸与すると発表した。

これまで、NTNは独自開発したインホイールモータシステムを搭載したコンバートEVを自治体などに貸与し、実証実験を行ってきた。インホイールモータは、車内空間の有効活用に寄与するだけでなく、車輪ごとのトルク制御が可能で走行性能が向上することから、EVの新しい駆動方式として今後の採用拡大が期待されている。しかし、搭載車両の懸架・転蛇構造の仕様変更が必要など、課題も残っていた。

今回開発した新インホイールモータは、平行軸歯車式減速機と外輪回転ハブを組み合わせることで、従来品からのさらなる小型・軽量化を実現。車輪軸に対してモータ軸をオフセットする構造によりインホイールモータ部分の厚みを削り、ホイール幅に収めることで、車両の懸架・転蛇構造を変更することなく搭載でき、開発コストの削減や期間の短縮が期待できる。

今回、新システムを搭載したコンバートEVを三重県に3台、桑名市に2台を貸与し、伊勢志摩サミットのPRも兼ねて、三重県と桑名市の公用車として使用してもらう。車両の外装にはジオラマアーティスト田村映二氏による「エコで次世代につなぐ地球-NTN製品と合体させた未来の街」をコンセプトに、三重県をイメージしたデザインを採用。また、伊勢志摩サミット、ジュニア・サミットのロゴも施している。

NTNでは、新EVを自治体で活用してもらうことで地域社会に貢献するとともに、新システムの実証データを蓄積していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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