【ホンダ クラリティ フューエル セル】個人ユーザーにも訴えかける、“ボールド&エアロ”

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ホンダ クラリティ フューエル セル
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ホンダ『クラリティ フューエル セル』のエクステリアデザインのコンセプトは“ボールド&エアロ”だ。

「(クラリティ フューエル セルの)普及に向けて、個人ユーザーが購入して嬉しい商品、魅力的なクルマを目指した。環境に良いのはもちろんだが、クルマとして魅力があってほしい」と思いを語るのは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室1スタジオ研究員の佐原健さん。

佐原さんはアメリカに駐在していた時に、「セダンは堂々としたクルマであってほしい。環境に良くても風が吹いたら飛ばされてしまいそうなスタンスではなく、堂々としっかりとしたもの。それでありながら、威圧感だけではなく、流れるような美しさが必要」と感じたという。そこで、「“ボールド”というのは堂々とした、しっかりとした存在感。“エアロ”は空力と流麗さを表現した」とクラリティのデザインコンセプトについて説明する。

ボールドついて佐原さんは、パッケージングとも綿密に関わってくる、としたうえで、「広い室内空間を確保するために幅広だ。そして全高は低い方がカッコイイので、なるべく下げて、ロー&ワイドで堂々としたスタンスをベースにした」という。

そしてエアロについては、「上半身と下半身でかなり特徴的なデザインになっている」と述べる。「(俯瞰すると)キャビンはBピラーのところが外側に広がっており、前と後ろは絞り込んで、ラグビーボールのようなティアドロップの形になっている」と話す。その結果、全体の空力性能がかなり向上した。

リアでは、「リアスポイラーの部分がサイドから来た風とルーフ側から来た風が合流しないよう、渦が出来にくい造形だ」。それにより、「見た目にも美しく、空力的にもいい造形が上半分に施されている」と佐原さん。

下半分は、「タイヤから出てくる空気の乱れを抑えるデザインだ」。フロントのエアカーテンや、世界で初採用のリアドア下部にトンネルを設けたリアエアカーテンダクトなどで、そのほか、「リアホイールハウスの造形は、初代『インサイト』を連想するような、空力を良くするための処理を施している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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