鈴鹿サーキットで行われれいる「モータースポーツ ファン感謝デー」で、今年も恒例の「永遠のライバル対決」が開催。初日は中嶋悟氏が勝利した。
2012年から始まったライバル対決は今回で7回目。これまで星野一義氏vs中嶋氏の一騎打ちとなっていたが、今回は新たに関谷正徳氏も参戦。3人の鈴鹿での直接対決は1986年の全日本F2選手権「グレート20 2&4レース」以来、約30年ぶりとなる。
まずは昨年の勝者である星野氏が対決では恒例となった「チャンピオンベルト」を返還。星野氏は防衛を目指し、一方の中嶋氏はチャンピオンベルト奪還のために、何が何でも負けたくない様子。マシンに乗り込む前からトークバトルで盛り上がった。これに今年から加わる関谷氏は「2人の会話を聞いていると、この対決に入るのまずいなと思いましたね。当時の負けたくない気持ちが全く変わってない」と、やや圧倒されていた様子。それでも「(この対決での)ルーキー・オブ・ザ・イヤーを目指します」と意気込みを語った。
今回の対決で使用するマシンはSUPER GTのGT500クラスで戦っていたマシン。星野氏は日産『GT-R』、中嶋氏はホンダ『HSV-010』、関谷氏は『SC430』に乗り込んだ。いざコックピットに座ると3人とも目つきは一変。セーフティーカー先導のフォーメーションラップから勢いよくスタートし気合が十分に入っている様子だった。
SUPER GTと同じローリングスタート形式で対決が始まると、中嶋氏が好スタートを決めトップで1コーナーを通過。S字区間でも全開の走行をみせ、2人を圧倒する。3番手の関谷氏も星野氏を抜こうと2周目のストレートで並びかけるが星野氏も1コーナーで絶妙なブレーキングをみせポジションを死守した。2人がバトルしている間に中嶋氏が独走。最後は2台に迫られたものの、対決初日を制するトップチェッカーを受けた。
マシンを降りた中嶋氏は、昨年のリベンジを果たせて安堵の表情。一方の星野氏は2位になったものの納得がいかない様子で「明日のために策を練り直す」と語った。また関谷氏も明日の逆転に向けて気合満々。この対決は13日も行われるが、さらに激しいバトルが展開されそうだ。