フランスの自動車大手、PSA プジョーシトロエンは2月24日、2015年の通期(1-12月)決算を公表した。
同社の発表によると、グループ全体の売上高は、546億7600万ユーロ(約6兆7620億円)。前年の515億9200万ユーロに対して、6%の増加。
また純利益は、12億0200万ユーロ(約1485億円)。前年の5億5500万ユーロの赤字から、黒字転換を果たす。黒字は4年ぶりで、同社が進めてきたコスト削減の効果が現れた。
2015年の世界新車販売台数(ノックダウン生産分を含む)は297万3000台。前年比は1.2%増と、2年連続で前年実績を上回った。ただし、主力市場の中国は減速。2015年は73万5740台にとどまり、前年比は0.9%減とマイナスに転じた。その内訳は、プジョーが前年比4.7%増の41万2063台。シトロエンは6%減の30万2198台。
欧州では2015年、信用不安を抜け出し、回復傾向にある。PSAの2015年の欧州新車販売は、前年比5.9%増の186万3977台と、2年連続のプラス。ブランド別の内訳は、プジョーが前年比9.4%増の105万6103台。シトロエンが3%増の73万1141台。
PSAプジョーシトロエンのカルロス・タバレス会長は、「再生計画のバック・イン・ザ・レースを、前倒しで達成した」とコメントしている。