メイクによって女性は驚くほど変わるというけれど、クルマの外観も変わる。『キャスト』は、ユーザーニーズによって「アクティバ」、「スタイル」と変化するけれど、この「スポーツ」も赤を印象的に配色することで、違う一面を見せている。サイドミラーとボディ後方にあるDピラーの赤もいいけれど、私が一番気に入っているのはリップ部分。ボディ先端、アゴのところにあるLEDと赤のストレートラインの配分が、ずっと見ていても飽きないくらい高精度にバランスしているのだ。質感の上がりっぷりといったらない。インテリアは、エクステリアとは異なるちょっとローズがからんだ赤を用いて、これまたオトナっぽい雰囲気である。男性諸氏がどう思うかはわからないけれど、口紅選びで多彩な赤を見慣れている女性にとっては、この色の深みと発色はかなり心に響くのである。スポーツは、そんな見た目の心のときめきだけでは終わらない。走らせてみると、ボディの剛性感があり、しゃきっと走る。そしてハイスペックタイヤを履かせたときの、しゃきしゃき感といったらない。ロードノイズが大きくなりますというけれど、それがどうしたという気分。コーナーでよれない。タテと横に同時にひっぱられ、ねじれるはずのボディの動きを、がっちり受け止めて前へ前へと進めてくれるのである。なんという気持ちのよさ。このとんがった走りは、一度、経験すると病みつきになりそうだ。ただ、惜しいのは、ハンドルが遠い。そう、遠いんだよ。衝突安全とか、かけられる予算とか、理由はあるのだろうけれど、走るためにはまずドラポジ。せめてハイスペックタイヤ仕様だけでも、ハンドルを前に出せるテレスコピックをつけてもらいたい。■5つ星評価パッケージング:★★★インテリア/居住性:★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。
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