欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは12月17日、新たな人事を発表した。
同社では9月下旬、排ガス不正問題の責任を取って、マルティン・ビンターコルンCEOが辞任。マティアス・ミュラー氏が、新CEOが就任した。今回の人事は、ミュラーCEOの新体制を、さらに強化するのが目的。
新人事のハイライトが、新たな研究開発部門のトップを指名したこと。これは12月上旬、アウディおよびフォルクスワーゲングループ全体の研究開発部門を統括してきたウルリッヒ・ハッケンベルク氏が辞任したことに伴うもの。
フォルクスワーゲングループ全体の研究開発部門を新たに率いることになったのが、ウルリッヒ・アイヒホルン氏。現在54歳の同氏は、フォードモーターで自動車業界におけるキャリアをスタート。フォルクスワーゲングループに転職後、2000‐2003年、研究部門のトップを務めた。
2003年には、フォルクスワーゲングループ傘下のベントレーの技術担当取締役に指名。2012年には、ドイツ自動車工業会のマネージングディレクターに起用されていた。