【SUPER GT 最終戦】GT500連覇を目指す松田次生「勝ちを狙って、素晴らしい走りを」

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もてぎのピット、#1 GT-Rのスタッフが準備を進める。奥にはライバルの#12 GT-R。
  • もてぎのピット、#1 GT-Rのスタッフが準備を進める。奥にはライバルの#12 GT-R。
  • 第7戦に勝利した#1 GT-R。左からクインタレッリ、鈴木豊ニスモ監督、松田次生。
  • 週末、もてぎの空模様はどうなるか。予選前日の金曜、午後は「曇り」だった。
  • GT500のランキング首位、#12 GT-R。
  • レクサスRC F勢も臨戦態勢を整える。
  • #100 NSXにも王座の可能性は残っている。
  • この日(11月13日)は、往年の名手で現在はGT300クラスの#3 GT-Rの監督を務めるなどしている長谷見昌弘さん(前列中央)の70歳の誕生日。チームメンバーや後輩レーサーらが祝福した。
  • いよいよ明日、今季最終戦が走行開始となる。

13日、翌日にSUPER GT今季最終戦の公式予選を控えたツインリンクもてぎには、チームが臨戦態勢を整えるなか、ドライバーも続々と到着。GT500王座を争う#1 GT-Rの松田次生は、「勝ちを狙う。素晴らしい走りをしたい」と通常の勝利追求姿勢で連覇を狙う構えだ。

前戦オートポリス、R.クインタレッリとのコンビでニスモチームの#1 MOTUL AUTECH GT-R(装着タイヤはミシュラン)を駆る松田は、ドライバーズポイント首位の#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/ブリヂストン)との直接バトル、GT-R同士の首位攻防を制して今季2勝目へと直結させた。今回の最終戦に向けて、#12との点差が2になるか、12になるかという重要局面であり、勝つと負けるとでは「雲泥の差でしたからね」と、本人も2週間前の激闘を満足感とともに振り返る。

ただ、松田は「前回は(勝ったけど)苦しい戦いでした」とも述懐し、「今回もまた苦しい(厳しい)戦いになることは変わらないと思います」と、最終戦に向けて気を引き締める。

6組にGT500ドライバーズチャンピオン獲得の可能性が残るが、自力王座の権利があるのは#12 GT-Rと#1 GT-Rの2台だけ。開幕戦以来の全車ノーウエイトハンデでの戦いになることもあり、松田は最終戦に臨むスタンスとして「チャンピオン争いというよりは、今回も(いつも通り)勝ちを狙っていきます」と、あくまで「一戦、一戦」の勝利追求姿勢を意識する。勝てば無条件で連覇達成なのだから、変に相手(#12 GT-R)を見てレースするよりも、という思いもあることだろう。

松田は今季第2戦で勝った際に、「今年は3回勝ちたい。そうすれば自分が通算最多勝になれるかもしれないし、連覇もできて、ロニー(クインタレッリ)には単独最多4度目のGT500ドライバーズタイトルになる」という“大願”を語ってもいた。前戦の勝利で、松田は本山哲(#46 GT-R)、立川祐路(#38 RC F)と並んで通算16勝、現在最多タイだ。今季最終戦でアタマひとつ抜け出し単独最多勝となることができれば、それは連覇達成=僚友クインタレッリが個人単独最多4冠目ゲットという、まさに大願成就になる。

「そうなればいいですね。でも、まずは素晴らしい走り、素晴らしいレースをしたい。手応えは明日、走ってみないとわかりませんが、タイヤの温度レンジが天候条件に合えば大丈夫だと思います。晴れ(ドライ)の方がいいかな」。雨でも自信はあるだろうが、勝てば自力王座という立場の彼らにとって、雨で波乱の余地が広がるのは望ましくない。同じ銘柄のタイヤ装着車が少ないこと等々の諸事情を勘案しても、ウエットよりドライ、というのは当然の考えだろう。

#1 GT-Rの松田&クインタレッリが連覇か、#12 GT-Rの安田&オリベイラ初戴冠か、あるいは他の4車のいずれかが大逆転を演じるか。天候微妙な最終決戦もてぎ、緊張の公式予選は明日(14日)午後2時開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

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